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民謡2 朝はか ねをやれ

朝はか ねをやれ(田植え歌・海士町)
歌い手 女性・明治37年(1904)生まれ

収録・再話   口承文芸研究者  酒井董美

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朝はか ねをやれ
トビがやおに 鳴いたとな
早乙女の上手よ 下がるこそ上手よ
嫁をしょしるなかいに 縄でワラぁ忘れた
苗がなけらにゃ とっぱなせ
婆の言やるも もっともだ
馬鍬(まんぐわ)つきよしぇて こぉをあらあらと
編み笠のちょんぎりが(男が?) わしに女房になれと言うた
腰が痛けりゃ のおさえて のおさえて のおさえて
日は何どきだ 七つの下がり
日ぐらし鳥が 笠のはた回る
上がりとうてしょうがない 恥のこたぁ思わぬ

解説
 離島である隠岐島の島前地区、海士町に伝わる田植え歌である。どういうわけか本土の各地で広く聞かれる田植え歌とはかなり違っている。それでは同じ隠岐島の島後地区の歌と似ているかといえば、これまた必ずしも似ているとは言い難い。
 そしてこの海士町の歌は、同じ島前地区でも他では聞いたことはなかった。歌の内容は田植えの状況を描写したものが主体となっている。
 民謡の成立した時代を判定することは、なかなか難しい問題であり、現段階での決定的な判断は避けなければならないが、ともかく本土の田植え歌との関連は、あまり感じられない。これらの歌は独自に当地で発達し、当地の人々によって歌い継がれてきたもののようである。


 
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