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イベント

松江市美保関町・美保神社境内遺跡の玉作資料展示(3/2~27)

開催日
2011年03月03日

美保湾から見た大山
美保湾から見た大山
接合した母岩
接合した母岩

國學院大学と島根県古代文化センターでは、出雲地域における祭祀遺跡に関して共同で学術調査を行っている。この研究に関して、美保神社境内遺跡の出土品を再調査したところ、古墳時代中ごろに「玉作り」が行われていたことが明らかになった。

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美保神社境内遺跡は、祭祀が行われたことをうかがわせる遺跡である。祭祀用に勾玉が製作され、その場で祭祀が行われたと考えられる。
祭祀の場で、祭祀用具(勾玉)が製作されたことが分かる遺跡は、島根県内ではほかにない。

現存する神社に関連する祭祀の初源形態が分かる例としては、出雲市出雲大社境内遺跡、松江市八重垣神社・鏡池遺跡、雲南市・飯石神社遺跡などがあるものの、例は少ない。
美保神社境内遺跡の祭祀の目的としては、おもに航海の安全を祈願したものと考えられる。
また、碧玉の素材片や石屑を接合して、母岩が復元できた。素材片・石屑から母岩が復元された例は全国でもほとんどない。古代の玉作技術を考える上で貴重な成果である。




[展示期間]2011年3月2日(水)~3月27日(日)

[場所]中央ロビー

[観覧料] 常設展チケットまたは年間パスポートでご覧いただけます。


 

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