江津市の祭リスト

川波村・二宮村・都野津村・松川村・川平村・江津町長谷村・市山村・川戸村・谷住郷村・川越村

※地区名は旧市町村名で表記しております。


地区名行事名行事日中心になる場所概要
川波村津門神社の例祭10月16日波子地区内前夜祭で神楽を奉納し、当日10月16日に各10地区で造られた大きな花傘で神輿を囲い、祭典が終わると街に繰り出し互いに倒し合いをして追いかけ走りまわる。
妙見神社例祭12月初土・日曜敬川八幡宮、妙見神社妙見神社は海の守り神として信仰されている。網元・網子による例祭前夜の御籠りは地引網の廃止によりなくなっている。前夜祭に神楽を敬川八幡宮に奉納し、例大祭を終えた後に町民揃って妙見神社に参拝する。
大元祭り11月下旬神木のある場所波子川の上流林の大木に注連縄の巻かれた大元神が祭られている。祭典は11月下旬、7年毎に大元神楽の奉納、豊水占いが行われていたが近年は地元社中による神楽奉納のみが行われている。
黒木神社祭り(ふいてえへい祭り)7月21日(12月17日)黒木神社堰を切って敬川を救おうとしたために殺されたおつるを森に祭り、12月17日に祭典を行っていたが現在は7月21日になっている。祭典には指餅・午の舌餅、背とうじ餅などの神饌が供えられ、修祓・祝詞奏上等が終わると特殊神事が行われ、続いて「鶴女の針箱納め式」が行われる。
二宮村地主祭り2月3、4日節分祭小社殿恵良地区の開拓者への感謝のためにはじめられ、7年毎に神楽奉納と豊作占いをした。明治39年より横田好降氏が世話人となり戦時中を除き実施してきたが、最近では維持困難となっている。
都野津村大年神社行事10月末(8月15日)大年神社大年神社の古式行事として矢立の神事が行われていた。現在は10月末が例祭で、別夜祭に神楽奉納があり当日は浜の宮で祭典が行われ、身を清めた白装束の若者が神輿を斎場まで運び、その後他の若者によって町内を巡幸したが、今は斎場がなくなり見られなくなってきている。
鞴祭旧11月8日個人宅江津市の下田鉄工場で行われている先祖代々の鞴祭。11月8日に工場内の神棚に神饌、供物を供えて関係者の参列のもとに祭事を行う。その後慰安会がある。
松川村水神祭り6月第2日曜日江の川河原6月の第2日曜日に江の川の河原に注連縄を張り祭壇の脇に短冊を付けた笹を10本程置く。その中で神主が祝詞をあげ、笹を船で対岸に運び木に立て掛ける。桜江町川戸の水神祭との関連が考えられる。
川平村水神祭り7月2日江の川河原7月2日に江の川河原に祭壇を作り、神主が祝詞をあげた後、米の粉で作った直径15cm程の団子を川に投げ込む。その後、各家より持ち寄った幣を橋を渡って対岸へ運び御神木に結びつける。
江津町千金の大元祭り1月5日千金大元神社実地調査参照
水神祭り7月15日江の川河原頭屋を村内の組が交替で行う。神主が江の川河畔の祠で祝詞をあげ、ダンゴを川に投げ込む。ダンゴを河童にやり、水害や、水難事故を防ぐと云う。
地区名行事名行事日中心になる場所概要
長谷村秋祭り10月初の土曜日お宮参道祭りの4〜5日前から集落の者が「祭り花」を作り、一対を参道の両側に立てる。祭り花は50cm四方、高さ70cmの木箱に竹をさし、高さを2m位まで上げ、箱の頭頂部に20ヶの穴をあけて、そこに割竹を立てて紙を巻きつけて作る。
大元さま式年祭11月のある日井沢八幡宮神社昭和30年代までは7年毎に大元神楽が行われていたが現在は藁蛇を作ることのみ続いている。集落の者が藁蛇を作ることのみ続いている。集落の者が藁蛇を作り、神社で祭りを行った後、裏山の神木に巻きつける。
山中八幡宮のお改め神事旧暦3月13日に近い日曜日(旧12月13日)山中八幡神社実地調査参照
市山村水神祭(水口祭)4月20日頃水路口の高台水田へ初めて水門から水を入れる日。水路口にある大けやきの祠で神職による祭りがあり、近隣者や耕作者が参拜する。子供のいる家では竹の先に和紙をつけた旗を持参し、祭の後にそばの土地に立てる。
水月祓い6月30日市山八幡宮拝殿前の参道に半径75cmの芽の輪が垂直に立てられ、参拝者はこれを8の字で廻って、祓いを受ける。拝殿では各戸に前もって配られた男女の紙人形に氏名を書いたものを神前に供え、神職による名前読み上げの祓い神事が行われる。
子安観音祭8月18日藤長寺藤長寺境内の御堂に子安観音が祭られており、昔から安産の霊験ありとされて女性の信仰対象となっている。祭の数日前に全戸から米や金を集め、団子を作りお供えする。仏事の後子供の賑わいがあり、最後に盆踊りがある。
杵築さん(きづきさん)4月14日市山、江尾、今田地区杵築さんと言われる屋根つきの神社風の宮座があり、平素は集落神社に安置されている。三集落をローテーションに、その年にスタートする地区側の若者4人が神輿をかつぎ、奏楽に合わせてその集落と次の集落まで巡幸する。そこで待ち受ける若者に送り渡す。
大元神楽7年ごとの11月の或る日市山八幡宮藁蛇を祭壇に供え、宵の8時頃から神職方による祭礼と神楽舞が朝7時頃まで行われる。藁蛇は前半の祭祀の後、「綱貫」という6、7人の神職方に抱きかかえられ、舞殿東西の本山・場山と後方を拝む行事が行われる。最後に綱は神木の杉に巻かれる。
今田祭10月第1日曜(10日)氏神社秋祭と春祭(3月1日)があり、秋祭は氏神社で行われる。本殿の奧のたぶの木の根元のつぼに作り酒があり、これが御神体である。神職、集落代表、田渕家主人が自家製の「一夜ごすい」という新しい酒をつぎたしていく。
大飯講(大明神祭)12月始め大明神社殿、集会所以前は田渕家を中心とした10軒の中の順番制の頭屋により料理と大盛りの飯の会食が行われていた。現在は地域全体の行事であり、4区分の順番制で、普通の食事となっている。必ず全集戸が米5合をお供えする。
川戸村川戸のえんこう祭り5月5日江川べり鎮座地実地調査参照
子供神楽11月土曜小学校体育館川戸町三集落の3社でそれぞれの集落で秋祭りを行っていたが、現在は3つの祭を合同して子供神楽を行うようになっている。大蛇を中学生が舞い、それ以外は小学生が舞う。
大元神楽10,11月不定大元神鎮座地大元会という成人集団で藁蛇を新調する。一夜、その藁を主座にして祭祀があり、おこもりをする。又、7年毎に大元神楽があり、藁蛇を氏神社に迎え、一夜神楽、氏子神楽をする。終了後に藁蛇を神木に巻く。
谷住郷村水神祭5月5日水神鎮座地江川沿岸の上流、下流の2ヶ所にある大木を水神鎮座地とし、その大枝にくくりつけられた大幣を舟で運んできた新調の大幣と取り替える。かつては船津集落の人々が舟に乗り込み賑やかに行っていたが、現在は殆ど神社所管となっている。
川越村水神祭5月5日川辺水神鎮座地水神の祠は集落内の水田の水取口にあたる大きな岩に鎮座する。若年層が中心となって和紙を10枚位貼り合わせた旗を100本ほど作り竹に吊し、「奉寄進○○」と子どもの名などを書く。当日は一般人の他に地区の子どもがその旗を立て、模造舟を引きながら地区内を1周する。祭りが終わると旗は幣と共にかたわらの大木にくくる。

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