地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
出雲市 | トンド | 1月15日 | 地区内の空地 | 青年が12月中に神戸川堤防の笹刈りを行う。1月15日トンドを作り、午後4時自治委員点火。一般の人は鏡餅、神札の古いもの、書初めを持って集まる。それらを焼く。最後に鏡餅を焼いて帰る。 |
朝山八幡宮例大祭 | 4月20日 | 朝山八幡宮境内 | 前日と当日の午前中に作った神事花を全員でかつぎ神社へ向かう。神社に着くと神楽奉納を行ない、花を倒して参拝客が持ち帰る。 |
頭屋行事 | 11月16日〜 | 下松寄地区 | 毎年2〜3軒が頭屋になる。頭屋は11/16深夜に宮司が神籤をあげて決め翌日告げる。12/1頭屋は夫婦で神社に参拝して小宮を受けて帰る。以後毎月宮司が頭屋宅を訪れて月並祭を行う。翌年11/14〜15に祭事、直会があり、小宮を返して頭屋を引き継ぐ。 |
大山祭 | 4月24日、9月上旬 | 大山神社 | 牛馬の病難、厄除、安全守護を祈願。現在まで神職による祭典が行われ、昔は祭り当日に牛馬を山の頂上まで連れて行き祈った。祭神は大山祇命で当番の家は参道の清掃、祭典の準備を行う。 |
荒神祭 | 10月下旬日曜日 | 頭屋家と荒神森 | 荒神は祟ると恐れられており、頭屋の家で作った藁蛇、白幣を荒神祠の神木に巻きつけ、立て、宮司による祭りを行う。その後、直会をする。 |
神門村 | 御頭の神事 | 10月16日から18日(9月26〜29日) | 頭屋宅 | 神籤により頭屋を決定。頭屋夫婦は神祠に参り御幣をいただく。全戸をもてなした後正装し幣帛を携えて神社参り、奉遷の神事を行う。16日にのぼりを立て、笛太鼓で町内会中が神社を参拝する。 |
八幡講 | 11月15日 | 八幡宮 | 現在講員は12戸で、家順で誉田列命の掛軸を1年間床の間に掛ける。注連縄、榊、水、塩、赤飯を置き、神宮による祭典、社殿の前での祭典の後、頭屋で直会をする。 |
園村 | 東園荒神祭り | 4月第1、2日曜日(10、11月) | 荒神社 | 昔は頭屋で祷開祭をしてから、参列者全員荒神社に参る。現在は北園では午前頭屋で祭典(家族と神職のみ)午後公会堂で氏子全員集会、神事、直会。その後、荒神社へ参る。御幣を持って行く。中南では昼から公会堂で神事、直会のあと神社へ。藁蛇を持って行く。頭屋なし。 |
坂下荒神祭 | 旧2月初午の日 | 長浜神社 | 上長浜、下長浜、高見の3町内で輪番に行う。藁蛇を神木に巻きつけ神事花、甘酒を供える。 |
朝山村 | 御崎神社の例大祭 | 10月25日 | 御崎神社 | 御方、段、畑の3集落で1年交替で藁、竹でつくった神事竜を奉納する。番内や囃子、のぼりを伴い、また揃いの法被を着て神社に奉納し、祭典を行う。 |
原村 | 市森神社夏祭り | 7月20日 | 市森神社 | 角谷、市森、戸倉、鐘築の4集落が年交替でつくりものを奉納。祭典終了後、お祓いを受け、かつがれ、本殿・拜殿のまわりを3周駆けめぐって奉納終了。その後、197部分に分けられ参拜者に分配される。行列は番内(猿田彦)、囃子(笛と太鼓)2人、旗持2本、子供10人位、花持数人。(市指定無形民俗文化財) |
大歳神社お祷祭り | 旧2月7日 | 火守神社 | 2月7日午前中宮司が頭屋へ行って頭屋祭を行う。午後は氏子が多数参詣して祭典が行われる。明治40年までは公会堂の処、現在は火守神社へ合祀。頭屋の決め方は家順(15戸)。 |
上津村 | 下山荒神祭 | 10月日曜 | 頭屋宅 | 上ゲ町内が上と下に分かれて行事を行なう。頭屋は家順である。秋10月午後1時集合、雌雄の竜作り。長さ2m位、高さ50cm、半径50cmで、とぐろを巻いた形に仕上げる。角・うろこあり。 |
荒茅村 | 荒神祭 | 3月第3日曜(4月8日、11月8日、12月28日) | 頭屋宅 | 植松、茅原の崇敬者、有志で全戸ではない。頭屋に昼頃氏子が集まり、神事を行い、新頭屋を決める籤を引く。直会をした後、神社まで揃って参り、社頭で神事をする。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
国富村 | 縣神社例祭 | 10月10日 | 縣神社 | 祭典の後、松平藩時代の国主、地頭の代参による騎馬武者行列の様を頭屋により再現する行事が行われる。昭和22年の社記には「稚児が代参となり、衣冠束帯騎馬にて、神酒、鏡餅等を捧持して警護が30人つき、法螺を吹き威儀を整えて参拝する」とある。射あて神事あり。 |
西田村 | 熊野神社御田植祭 | 5月初旬 | 熊野神社 | 3月23日の祈年祭で決定した御供田管理者の家に神職が出向し、その家の田で祭典を行う。田地の一番良い圃場の隅を選んで家人によって田植えが行われる。秋の神嘗祭に稲を神前に供える。 |
久多美村 | 久多美神社例大祭 | 10月10日 | 久多美神社 | 例祭当日、氏子の7地区をそれぞれが色とりどりの祭花を奉納する。神社まで獅子舞、笛、太鼓のおはやしで行き、境内での獅子舞の後、参拝客が祭花をとりあう。 |
玖潭神社御田植神事 | 5月3日(4月3日) | 玖潭神社 | 5人の氏子が所定の役を世襲で勤めるほか、多数の氏子によって伝承されている。役持ちの5人は紋付袴で、他は普段着のままで荒起こし、田打ち、田起こし、田植えなど模擬的行為を行う。 |
東村 | 山口神社例祭 | 10月8、9日 | 山口神社 | 頭屋は日本海坂浦にて斎戒し、塩水、塩草を産土大神へ供す。例祭当日は甲冑をまとい角力の業を行う。 |
濁酒祭 | 10月13日 | 佐香神社(松尾神社) | 宮司以下神職が清めの舞をし、湯で清めをした後、社殿で祭礼を行う。神前の大酒桶の濁り酒を神主が大塗り椀につぎ、宮司が神殿に供える。その後参列者全員が神と相嘗をし、出雲杜氏組合が新酒仕込みの成功を願う。 |
平田町 | 平田七夕祭 | 8月5日 | 平田市街地 | 旧暦の七夕の日に陸は仮装船行列がにぎやかに市中を練り歩く。また船川では古式のまま七夕船が再現される。笛と太鼓のお囃子に合わせて「ヨーイ、ヨーイ」の掛け声も勇ましく、陸と水上に豪華なよそおいを展開する。 |
平田天満宮祭(一式飾) | 7月20日〜22日 | 平田市内の各町内 | 天満宮祭の御神幸(おたび)の時、陶器、仏具等生活用品のうちの特定の一式を用い、技巧を凝らして飾り競う。神輿行列はこの一式飾を御巡幸になり帰還する。江戸期にある表具師が大黒天像を作り、神慮を慰めたのが始まり。(市指定無形民俗文化財) |
北浜村 | 許豆神社例祭 | 旧2月初午の日 | 許豆神社(紫菜島神社) | 当日頭屋組が真榊、幣を捧持、獅子、太鼓、はやしと共に練り神社へ参向する。 |
御紫入 | 旧1月初午の日 | 紫菜島神社(許豆神社境内) | 当日朝、頭屋は海中で禊ぎをして御紫(榊)刈りに出かける。御紫、小竹、湯立て用の笹を刈り小注連縄を作る。祭事終了後、白米一升を蒸し、畳紙に入れた糀の粒を広げ混ぜて神樋(牛水桶)に入れ、水一升を加える。拝殿向拝に御柴を立て、シメ、シデを張り一同拝殿着座。祭礼を行い牛水桶を本殿に安置する。 |
佐香村 | 小伊津トンド祭り | 1月14日 | 小伊津町の浜辺 | 浜辺に神木を立て飾り付けて各戸の床飾り等を積み重ねる。同時に仮屋を作り神輿を御宿から移し、神幸を行う。地区を一巡した後、夜、若松屋(門名)の主人が神木に火をつける。 |
三社神社当屋開 | 1月1日 | 頭屋宅 | 一年間奉仕した頭屋宅で講員全員が集まり、本年の頭屋を決める。頭屋は毎朝海水で身を清め赤飯を供え、夕方に下げる。神礼、神符も保管する。 |
御津神社御田植神事 | 1月7日 | 御津神社 | 御的(おんまと)神事の後、松葉を稲と見立て田植えをするなどの一連作業を神前で行い、その年の豊作を祈願する。その間、神職が小餅を撒く。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
田儀村 | 花馬神事(はなんば) | 10月19日 | 口田儀地区 | 9月末に頭屋の家の前に一対の榊が立てられる。10/1には、頭屋宅で神主が神を海から迎える神事を行う。10/19に神主が頭屋宅に来て、神が宿る床の間の御幣を神社へお迎えする。神社では例祭が行われ、大きな花飾りを着けた台車が町内から神社へ向かって巡行する。 |
頭屋敷(浜湊頭屋敷) | 10月19日 | 口田儀地区 | 湊浜に居住した25戸が交替で頭屋となり、荒神社を奉斉したことに発する。10月に産土神(多伎芸神社)の例祭に、御幣を奉じて参拝、祭儀を奉仕する。 |
講社 | 不定 | 各地 | 2月11日天王さん。4月8日大山さん。5月3日恵比須祭。5月5日金屋子さん。7月11日才の神さん。7月15日明神さん。 |
荒神祭 | 12月28日 | 多伎神社 | 以前は盛んであったが、現在は多伎芸神社宮司が藁蛇を調整し祭儀を行っている。 |
田伎村 | 寄日待 | 1月23日 | 小田神社宮司宅 | 神社拝殿に籠ったものであろうが、いつの頃からか宮司宅に集り、日待祭、荒神祭、水神祭を行い、神饌を戴いて直会をする。 |
恵比寿祭(えびすさん) | 5月1日 | 小田柳谷地区 | 例年祭事を休漁として守護感謝の祭礼がある。大漁旗を飾り、各自の船に御幣をつける。港内を船列を組み巡行する。 |
荒神祭(こうじんさん) | 9月第1日曜日 | 多伎神社 | 多伎神社氏子中より10人程度が出役して、2〜3日間を掛けて、古老より伝えられた藁蛇をつくる。祭礼日には子供達が法被を着てこれを担ぎ地区内を巡行。境内の特定の松木に捲付けて神事を行う。 |
久村 | 歳徳神祭(とんど) | 1月15日 | 神社前の田 | 前年幣付により決まった頭屋に於いて歳徳神祭を行い、神輿を担ぎ自治会内を一巡し神社前の田で焚き上げを行う。 |
花神事 | 10月20日 | 国村神社 | 当番自治会により1基ずつ奉仕する。当番自治会広場より神社までかついでねり歩く。番内、獅子舞奏楽をともなう。神社へ奉納し、社殿を3回廻った後、倒して折り分け各人が家に持ち帰る。 |
荒神講 | 11月23日 | 荒神社 | 三宝荒神祭を向上、向下自治会が交代で行う。7年目には共同で神楽を奉納する。番内、獅子舞にて区域内を清めて廻る。従来特定の家筋が頭屋となっていたが、最近は自治会長が一切を仕切る。 |
荒神祭 | 11月23日 | 荒神社 | 大字久村内を流れる川を境に2地区に荒神社を奉斎し、それぞれ交替で年次祭を行う。その折に藁蛇をつくり奉納する。7年毎に地元里神楽が奉納される。 |
荒神祭 | 11月23日 | 荒神社 | 枠荒神社に藁蛇を3回半に巻く。頭屋によって長さが異なるので、長いのは13ヒロ(約20m)の大物になることがある。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
江南村 | 火祭り | 3月第1か第2日曜 | 三部八幡宮 | 旧松川村、松川神社の祈願祭で、祭日には頭屋に直径1mの紅白の大鏡餅を搗き神輿にのせ幣串を立て神前に供えられる。大鏡餅は祭礼後頭屋にて切り、氏子に配られる。火の禍を除き五穀豊穣祈願という集落信仰の名残りと考えられる。 |
恵比寿祭(えびっさん) | 7月20〜30日の土曜日 | 恵比寿神社 | 旧国道と山陰鉄道が開通され駅前商店街が形成された大正初期より商売の神として祭られる。10年程前からは東三部若連が毎年変った芸が行われる区の祭となる。 |
安子神社お田植安産神事 | 4月8日 | 安子神社 | 実地調査参照 |
大池村 | とんど祈願祭 | 1月15日 | 神社 | 神前境内に一対の篝烙を燃やし、社殿でとんど祈願祭を行ない、次いで神火を提燈のローソクにうつし、宮司が祭場に点火する。 |
佐志武神社奉納神事華 | 10月18、19日 | 佐志武神社 | 神事華は例大祭の一大行事で、初日に巨大な華を20人程の若衆が当番地区から担ぎ、「木やり歌」を唄いながら神社へ運ぶ。2日目に順次社殿の回りを引き廻した後、群衆の中に倒され、人々はこれを持ち帰る。(町指定無形民俗文化財) |
神幸(みゆき)神事 | 10月17日 | 弥久賀神社 | 御分神を神輿に乗せ頭屋で祭礼を行い、次いで神社本願宅(宮座)で祭礼を行い、その後神事華を先頭に獅子舞、神楽人、唐櫃、宝船などとともに神社へ戻り、祭主に御分神を納め、お礼の安置祭を行う。 |
観音講 | 1月13、14日 | 頭屋、観音寺 | この講は現差海区全戸加入が原則となっている。正月13日に現頭屋で搗く大餅は2代夫婦が揃っている人が搗くことになっている。大鏡餅は又木に青竹と縄でくくられ観音寺に届けられる。新しい頭屋は鏡餅を全戸に分け毎月17日に法要を勤める。 |
惣荒神祭(二番祭、火祭り) | 11月19日 | 惣荒神社 | 大黒松を神木として奉っていたが枯れた為、社殿を建立して祭られている。戦前迄は7年に1回神楽が奉納されていた。大池村氏子全体の火の神様として祭られている。 |
賛の神祭り | 7月28日 | 板津後組 | かつては板津の峠に椎の大木を御神木として奉らせていたが明治末頃から現地に祭られる。最近は七夕祭も同夜に行われている。 |
祷開祭 | 1月10日前後の日曜日 | 弥久賀神社 | 本年例祭の神幸神事頭屋(自治会)を神前にて参列参拝した後、次の頭屋を籤で決める選定祭礼が行われる。お礼を受け頭屋が正式に定まるまで自治会長宅に持ち帰り毎日礼拝する。 |
新仏供養盆踊り | 8月14日前後 | 大池多目的広場 | 海岸に祭壇を作り新仏の供養を区の役員と家族が僧職の読経で行った後、区民(昔は大池村民)が供養の盆踊りを行う。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
荒木村 | 恵美寿神社例大祭 | 10月17日 | 恵美寿神社 | 関係氏子町内が順次頭屋を行い、例大祭に注連縄、供物を準備し番内(猿田彦命)を先頭に5色の旗、獅子をしたがえ町内各戸を廻り、神社まで参拜する。 |
中荒木惣荒神社祭(麦荒神、米荒神) | 7月23日、11月21日 | 惣荒神社 | 毎年夏祭り(麦荒神)、秋祭り(米荒神)の2回氏子町内が順次頭屋として祭りを行う。番内(猿田彦命)及び獅子を先頭に頭屋全戸参加。社へ参拜。お供えした赤飯を食べる。 |
大梶祭り | 7月24、25日 | 紀功碑 | 大梶七兵衛翁の偉業をたたえ毎年祭を行う。翁の顕影祭典、翁をしのぶお祭り行事(盆踊り、神輿等)が行われる。昔は神楽も行っていた。 |
大社町 | 吉兆神事 | 1月3日 | 出雲大社 | 番内の面を被り、神楽の衣装をまとった番内が御幣を持って道中の魔を払いながら先導し、囃子方が続く。順路は各荒神から出雲大社へ参拝し、御両家、組内を祝って歩く。終わると各地区の公会堂で直会を行う。(県指定無形民俗文化財) |
日御碕村 | 和布刈神事 | 旧1月5日 | 宇竜の権現島 | 大字宇竜にある権現島に鎮座する末社の熊野神社で和布刈神事が行われている。浜と権現島の間に船を連いで神職が島へわたるのを助ける。神職は島で新ワカメを採る。神社では奏楽の内に新ワカメを供え、大漁と海上安全の祈願が行われる。 |
日御碕神社例祭 | 8月7日 | 日御碕神社 | 氏子青年によるシャギリ囃子と稚児行列が参拝し、町内を練り歩く。神幸祭は、神社から日沈宮の旧社地まで往復1kmを大榊を先頭に神輿が行列する。また神楽が奉納される。 |
鵜鷲村 | 権現祭り | 7月31日 | 権現島(鷺浦港内) | 権現島に柏島神社が祭られている。現在は竹野屋(神社を始めた家)から小船が出され、船主によって神社の扇が開かれ、神宮による祝詞奏上。日没近くには船から氏子達が神酒、さい銭を持って神社に駆け上がる。 |
シャギリ | 1月2日 | 地区内 | 日没後、囃子等に合わせて提灯を持った地区民と先払面、本面が大通りを舞って行く。その後各家に入って厄払いの舞を行う。後続の地区民は船謡を唄い、シャギリ囃子の行列がにぎやかにしている。 |
遥堪村 | とんど焼き(とんどさん) | 1月14日 | 参道 | 通常の方法による。 |
日神祭(オヒマッツァン) | 正月 | 阿須伎神社、氏子宅 | 以前は前の晩頭屋に神主が赴き太陽(西)に向っておがみ当日は朝赴き朝日を拝み、天照大神の掛軸をかけ、御幣、ろうそくを立てて大祓、祝詞をあげるものだったが、近年では簡略化されている。 |
荒神祭(荒神さん祭り) | 不定 | 各地 | かつては地区の祭り、あるいは一族の祭りであったが、今は家の祭りとして1戸単位または地区の娯楽の祭となっている場合がある。たき木を持ち寄り大なべで鳥ヘカを作り赤飯を炊く。一夜御水による占いも行なわれる。また、藁蛇なども作る。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
荘原村 | とんどさん | 1月14日 | 各地区 | 無病息災や学問成就を祈願する行事。各戸から正月の飾りや書き初めを持ち寄り、夕方から竹を組み、田で燃やす。 |
兵主神社春祭り(大黒山春祭り) | 4月20日 | 公民館、大黒山頂 | 豊作を祈願して行われ、獅子舞の後に竹を割って作った「矛」を先導に大黒山に登り、もう一度舞って下山する。祭神が軍神の大国主命であるので矛で先導するという。 |
佐支多神社例大祭 | 10月16〜18日 | 佐支多神社 | 祭りが近づくと、新川地内に大旗がたち、神社の参道の両側に各自治会が寄進した小旗がたち、祭りの到来をつげる。祭りは16日の発興祭、17日前夜祭、18日例祭、御奉還、お旅所祭りが行なわれる。 |
諏訪神社 | 10月23日 | 諏訪神社 | 10月20日に、御分霊を受け、頭屋に安置する。(現在は公民館が多い)祭日までの3日間は交代で不寝番をし、23日宮へ御分霊をもって参拝する。 |
弘法さん(お大師講) | 毎月21日 | 観音寺、各家 | 4月21日に行われる祭りで弘法堂内に金色の御大師像が安置され、又88ヶ所の民家の玄関にも大師像が置かれ、供物をする。講は毎月21日に坂本逸二氏を中心に17軒で廻りだちで行われる。 |
大山さん | 4月24日 | 神庭、西谷 | 自治会で牛を飼っている、又は飼っていた家が山へ上り、祝餅を供え、豊作と牛の無事成長を願い御祓をうける。以前は牛も連れて上がっていた。 |
総荒神祭り | 11月23日 | 頭屋宅〜諏訪神社 | 籤で決まった頭屋宅で酒宴をしながら半日がかりで3〜4mの大蛇を藁で作り、グループでかついで諏訪神社に奉納し、神社後の大木に巻きつける。 |
出西村 | 加毛利神社例大祭 | 10月19日 | 加毛利神社 | 加毛利神社には鳥井がないので氏子の家にも門をつくらない。例大祭の2週間程前にこいのぼり式の大のぼりが立つ。 |
曽枳能夜神社例大祭 | 10月19日 | 曽枳能夜神社 | 55軒程の中から決まった頭屋が宮上りをして御祓を受ける。頭屋に決まるのは半世紀以上に1度のことであるのでにぎやかに酒宴を催す。 |
観音講(かんのこさん) | 毎月17日 | 各家 | 観世音菩薩の名を称えれば、33の姿に変身して衆生を救うという信仰に基づく。求院(ぐい)で24軒順番で観音の掛軸を持ち回る。当日は当番の家で茶菓のもてなしを受け経をとなえる。 |
出雲33ヵ所札所巡り | 不定期 | 各寺院 | 古来出雲郡内三十三ヶ所の札所めぐりをバスで行ないお参りする。 |
虫祭り(虫送り) | 7月13日 | 八幡宮 | 悪虫退除の虫送り祭り。現在は悪虫退除のお札を配布するのみ。以前は、田んぼの中の道(実盛道)を松明をたき大字境まで歩いた。 |
伊波野村 | 地蔵祭り | 旧7月24日 | 頭屋宅 | 頭屋に地蔵を運び、祭壇を作って串にさした団子と菓子などで飾りつけをして、3日間精進料理を供えて拝む。集まった人々も料理を頂き、最終日に集まった子供達に団子を配る。この団子を食べると夏バテせず病気をしないと言われている。 |
天王祭 | 3月11日 | 御名方神社 | 午前中、頭屋宅で祭りをし、午後境内社へ幣串、注連を奉納して、氏子が参拝する。来年の頭屋はくじで決める。 |
花祭り | 4月8日 | 桐泉寺 | 4月8日は釈迦の誕生日で、その際に9頭の竜が天上より香水を注いで釈迦を洗浴した伝説に基づく。草花で飾った花御堂に安置された像に甘茶を杓子で注ぐ。甘茶は持ち帰り、皆で飲む。又、花御堂を作り物の白象の上に乗せ、檀家や子供が引き歩く。 |
千日回向 | 梅雨前 | 常念仏 | 岩野薬師堂念仏、平田市鰐淵寺、出雲市般若寺は檀家制度ができるまで、葬式のできる寺であった。僧侶が千日の回向の後、人々がお参りする。回向塔があるが、現在は勤行の後、御詠歌、講話を聞き散会する。 |
岩野さん | 9月8、9日 | 境内土俵 | 斐川町最大の祭で、中でも小・中学生、一般が争う相撲はレベルが高くかつては「出世相撲」と言われ、有名である。 |
総荒神祭 | 11月初め日曜日 | | 全氏子が参列し、幣串を奉納し、藁蛇をまきつける。藁蛇は頭屋に集まり、氏子でつくり奉納する。 |
直江村 | とんどさん | 1月14日 | 地区内の田 | 正月の注連飾りや書き初め等を持ち寄り火をつけ正月の歳徳神を天へ送る。この火にあたると風邪をひかない、字が上手くなると伝えられ、餅を焼いて食べる。 |
子供祭り | 5月5日 | 御井神社 | 御井神社は、安産の神様として知られ、年一度三つの井戸があけられ御神水がたるみこしに集められ子供たちがかついでねり歩く。神水を湯だてし、参拝者も1年に1度井戸の水をくむことができる。 |
一色飾り(秋葉さん) | 7月17、18日 | 各地区 | 享保年間、豪商江角屋善助が火の守護神秋葉権現を勧行しながらも家が火災になったことを詫びるために人形を作ったのが始りである。現在は町内ごとにテーマを決めて7月から陶器により製作し、出来を競う。(町指定無形民俗文化財) |
宮籠り神事 | 旧4月14日、旧9月14日 | 狼神社 | 戦前は新市自治会氏子が朝まで狼神社にこもり、宴をもよおし語り明かした。現在は、宮司がのりとを30分ほど行ない、その後、お神酒、するめ、かまぼこで直会をし、1時間ほどで散会する。 |
金刀比羅神社例大祭 | 7月18日 | 金刀比羅神社 | 金刀比羅神社は讃岐の同社を勧行してきたもので、茅の輪くぐりを行い穢を祓う。又、恵比須さんを祭っているので、漁業関係者が町外からも参拝する。 |
狼神社例大祭 | 10月9日 | 狼神社 | 合祀されたので上庄原北田波と直江新市が村を越えて祭礼を行う。八幡本講5名、末頭5名を先頭に、獅子舞で町を練り歩き、宮上りをする。 |
久木村 | とんどさん | 1月14日 | 頭屋宅 | 正月の飾り、去年の御守り、書き初めを焼き、この際に餅を焼いて食べる。正月に神輿を遠藤宅に飾り、年神を迎え、14日に頭屋に移して年神送り神事を行う。頭屋は籤によって決まる。 |
都牟自神社 | 10月15日 | 都牟自神社 | 風の神速都武自和気命を祭る。4つの大字が連合して行い、頭屋は各自治体が行う。黒目相場自治会は戦前、頭練りの先導をした獅子舞が奉納され、氏子が参拝する。 |
七夕 | 8月6日 | 地区内の田 | 大人が竹やござ、板などで作った屋台の上で子供達が食事や談笑したりする。又、年長の子供をリーダーとして、願いごとが書いてある短冊のついた七夕笹を持って練り歩く。翌朝願いを込めて川へ流す。 |
荒神祭 | 不定期 | 各家 | 屋敷の北西方向に荒神さんのある家が多く、藁蛇が、大木にまきつけられ、祭られている。家の者はそれを崇む。 |
お田植え祭り | 5月上旬 | 地区内の田 | 棚ぐみをし、お神酒と山海の幸を捧げておはらいをし、注連を張った、3m四方ほどの田に小学生の女の子がはいり田植をする。自治会もちまわりで頭屋をするが、大人は周囲で見学する。 |
出東村 | とんどさん | 1月14日 | 頭屋宅 | 上黒目上中家を中心にとんど講が古川一族9軒の頭屋で行なわれている。14日頭屋宅に集まり、歳徳神を拝む。神主が、籤で翌年の頭屋を決め直会に入る。その後は他のとんどさんと同じである。 |
美保神社講(関講・明神講) | 4月6日 | 橋前南西角分社 | 美保神社の分社で頭屋と氏神神官が祭典を行い、講中が米2升を持って参拝する。昔、流行病があった時、行き倒れの僧を助けたところ、美保神社を勤行するようすすめられて流行病が治まったことにちなむ。又約10年周期で代表が本社へ参拝する。 |