地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
講武村 | トンドさん | 不定 | 集落の中心の空き地 | 正月飾りを集落で日時を決めて一緒に燃やす。 |
八幡御塔 | 2月15日 | 頭屋宅 | 来年と今年の当番役であるそれぞれ6人の開人(ひらきゅうど)による酒宴後、多久神社で宮司が「的射の神事」を行い昼食をする。その後、今年の開人2人が大餅を背負って突進してくるのを来年の開人が受けとめる「塔渡し」を行う。 |
日待講 | 2月第1土曜日 | 当番宅 | 夕刻集落の「宿」へ集まり、7時から8時迄住職が読経、その後酒宴をしながらすごし、夜11時頃再び住職が訪れ読経、その後来年の「宿」をくじで決め、お茶をいただいて解散する。 |
荒神祭 | 11月3日 | 当番宅、荒神 | 朝「宿」へ集まり藁蛇をつくる。昼に神主を迎え、酒宴を行う。その後荒神さんへ行き藁蛇を祭る。その後集落センターで直会を行う。 |
御津村 | トンドさん(左義長) | 1月第1又は第2土・日(1月7日) | 当番宅、浜 | 東西2つの組に分かれ、土曜の朝神社の宮庫から「宿」へ宮を移し、「当番丁」が神木の飾り付けをする。翌朝浜に東西共に神木を立て宮を出す。宮を持ち上げ競争した後、神木を倒し飾りを見物人がとりあう。 |
お日待 | 1月 | 各町内の当番宅 | 夕刻に集まり、参加者で両親が健在な者で餅を搗き各戸へ配る。その後神主による祝詞、酒宴が行われ解散するが、古くは朝日が上がるまで日待ちしていた。 |
荒神祭 | 11月28日 | 神社境内 | 地区の老人会の会員が氏神に集まり、藁蛇をつくって社殿裏の荒神さんに祭る。以前は御崎山の荒神さんとの2ヵ所で行っていた。 |
佐太村 | 神輿かつぎ | 1月1日(1月8日) | 集落一帯 | 氏神の収納殿から年1回神輿を出し、午後集落中を練り歩く。途中、神社集落の役員宅や新婚、新築の家庭では神輿を下し、振舞酒を受け祝い歌を唄う。 |
日待祭り | 1月16日 | 当番宅 | 夕刻、講員「日待宿」に集り、氏神社の神主によって、床ノ間に神礼、榊、御幣、神饌を飾り付け、神事を行った後、直会、午後8時過再度神事(以前は夜半)を行った後散会。翌朝神主と「宿」の者のみで神事奉仕し、「宿」の者は神礼と神饌の餅を講員全員に配布して終了する。 |
管粥神事(御種祭) | 2月14、15日(1月14、15日) | 佐太神社 | 14日祝部が米と小豆を混ぜたものに「早稲」、「中稲」、「晩稲」の符号をつけた3本の竹管を入れてたく。翌朝神前に供え神事を行い、竹管の米と小豆の割合等で当年の五穀の豊凶を占う。 |
荒神祭 | 10月25日 | 当番宅 | 講員が当番「宿」で神酒を頂き、藁蛇を作成し、山中祭場の神木に巻きつけて、神酒、米を供え神事を行う。 |
御田植祭 | 7月15日(12月21〜23日) | 佐太神社 | 早乙女姿の女子小学生が男の子の田植え歌にあわせ、松葉を苗に見立てて田植えの踊りを行う予祝儀礼。一時途絶え、祭礼のなかったこの時期に復興された。 |
お忌祭り | 11月20日〜25日 | 佐太神社・神目山 | 20日境内に神籬を立て神々を招祭し、以後もの忌に入る。25日に神目山で神送り、30日には止神送神事を行う。25日の夜、夜行を禁じ「便所に行くとカラサデ婆が出る」という伝承はもの忌の禁忌を指したものと思われる。もと上忌と下忌を執行し現在でも春、秋に祭事を執行している点が注目される。 |
恵曇村 | トンドさん | 1月5日 | 恵曇漁港 | 恵曇漁港の一角に左義長行事の神木を立て正月行事の飾りもの、各家庭の神様飾り、しめ縄、古い神社札を集め火をつけて焼く。神木は真竹である。火をつけることを「はやし」という。 |
灘祭り | 4月21日 | 海上、恵曇神社 | 当日大敷船に神官、神楽方、各網の代表等が乗船し、港外の龍ヶ口ということで龍神を招じて神迎えを行い、恵曇神社の境内の歳徳神の宮にまつる。神官の祝詞、網元、船元、漁民は礼拝をし、夜になってから港内入口まで送り神の還御を願う。 |
干支練り(トンドさんの干支) | 1月3日 | 町内 | 恵曇町区の青年会が3地区に分かれ、その年の干支のつくりものを神輿に乗せ、歳徳神の宮練りに随行する。但し、美保神社の事代主命が鶏のせいで事故に合ったとして酉年には鶏はつくらない。 |
大エビスさん | 1月2、3日 | 恵曇神社 | 2日歳徳神宮から櫃入りの恵比須、大黒さんを迎え、藁作りの胴体に頭、手足をつけ衣装を着けて礼拝する。翌日解体、櫃に入れて区内を巡行し、神宮に帰られる。干支のつくりもの、子ども神輿も随行する。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
大芦村 | 竜宮さんのお船渡し | 12月13日 | 海上 | 大漁祈願として竜宮講中の者が宿で藁の舟を作り、床の上に飾り塩、洗米、御神酒を供え夜に海へ流す。 |
ちいーなまいた(荒神祭) | 10月19日 | 各地の神木のある場所 | 藁1束ずつ持ち寄り、「まいたー、まいたー、ちーなまいた」とかけ声をかけながらオロチ(藁蛇)を作る。出来たら荒神の神木にまきつけて帰り、代官家をよんで湯立ての神事をして祭る。 |
加賀村 | トンド様 | 1月7日 | 集落内の田 | 正月の注連飾りをはやす(火をつける)。御神酒を頂き宮参りをする。 |
曳舟神事 | 大きな祝事 | 加賀神社 | 伊勢音頭にあわせ「チョーサ、チョーサ」と掛声をかけ、テンマ舟より小の舟を地区内練り歩く。(100人ぐらい) |
乙九日(おとくんち)祭 | 10月29日 | 加賀神社 | 直会を中心とした祭りで、氏子の代表として区長と社人6人で行なわれる。鯛でお神酒を頂くが、大小2つの椀が回り終るまで、鯛を残らず頂いてしまう。 |
社人祭 | 10月21日 | 加賀神社 | 社人が神前に御膳を供える祭。社人は浜の水口、山田の2人と佐波の青戸組と小川組からそれぞれ2人ずつ4人、合わせて6人が勤める。 |
精霊舟 | 8月15日 | 海岸 | 夜12時、盆で飾っていたものをすべて精霊舟にのせて流す。 |
野波村 | 宮田当番 | 大祭の前日 | 頭屋 | 頭屋と相頭が祭りの準備をする。祭祀用の米を作る田作り、藁仕事、幟竿の用意、餅搗きを行う。頭屋は一切の仏事にたずさわらない。 |
折り日 | 2月11日 | 奴奈弥神社 | 大漁の日定めを神のお告げにより行う。三方に盛った白米の上に月日を書いた紙片を載せ、代官屋が幣串で触れる。付着した紙に書かれた日が祈り日である。 |
竜神祭 | 1月7日 | 地区内と漁場 | 藁で作った船に地下中の船の名を書いた小旗と幣などを立て、船に乗せ漁場をまわり竜宮へ送る。その後船長を大漁に努めてもらおうと海に投げこむ。 |
宮ねり | 1月3日(1月15日) | 野波地区 | 五穀豊穣を祈って、伊勢音頭を歌いながら神輿で地下中をねり歩く。 |
よめのえの祭り | 11月9日 | 頭屋 | 男が女に扮して神官を交え即興会話で儀式を行う。酒作り、米つき、餅つき、釣りの儀式などを行う。最後に当番一同と神官が山の神へ参り、神木に藁蛇を巻きつけ祝詞をあげ豊漁と海上安全を祈念する。 |
お田植祭り | 1月7日 | 日御崎神社 | 牛役の当番が馬犬使い餅をつけた竹に追われる田鋤き、シママツの葉を種籾として蒔く種蒔、子どもが本鍬餅をつけた竹で床をたたく田打、苗餅を参列者の女に配る苗取・田植を行う。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
千酌村 | 竜神祭 | 1月7日 | 集落内、海、公民館 | 直会から始まる。祭壇の中央に竜宮船(リンゴさん)を置く。その後宮司が竜神に祝詞を奏上し、籤引きし、神幸行列の持ち物を決める。神幸が終わった後は、リンゴさんが無事龍神のところへ着くように斎主が祝詞を奏上し、船出する。(国立民族博物館に重要民俗資料として収納) |
お的神事と田植神事 | 1月5日 | 伊奈頭美神社〜浜 | 神社に1度集まってから浜に移り、稲倉山の木を伐り森に見立てて浜に立て、神職や頭屋が幣、弓矢を持って回りをまわる。的射が12本(閏年は13本)の矢で的を射、当たると豊作とされる。その後神社で米作り全部を演じる田植神事を行う。 |
エビス祭り | 5月13日 | 海上 | 松山の山麓にあるエビスさんの小祠で神事があり、その後20隻の船で沖合に出て大漁祈願をし巫女舞を行う。港まで競争した後直会をする。ここでのエビス神はコトシロヌシではなく、アマテラスツクヨミと兄弟神の蛭子(ひるこ)エビス。 |
北浦の客神祭 | 10月5日 | 客神の森、本頭宅 | 実地調査参照 |
大祭礼 | 4月3日 | 頭屋宅、爾佐神社 | 3月28日頭屋の祭りはじめ。4月1日本社飾り付。2日頭主宅で餅搗き。4月3日例大祭。午後12時頃頭屋祭。2時頃神幸式。神職が先頭で頭主宅から奏楽を伴い神社に至る。その間、千早を着て化粧した神子(女の子)と水干姿の男の子が2人代る代る神馬に乗せられる。その後流鏑馬が神社前で行われ、吉凶を占う。拝殿では神事相撲。1勝1敗の後、勝負なしとし豊作の卦が出たとする。 |
片江村 | 片江の歳徳祭 | 1月7日 | 片江の浜 | 実地調査参照 |
膝餅神事 | 12月26日〜12月31日 | 頭屋宅 | 26日方結神社の宮司は海で潮かきし、本頭宅で入浴、斎場で小幣を大量に作る。子どもがこれを法被の襟にさし、宮司の指導のもと膝を上手に使って餅を搗く。できると母親たちが、12個(閏年は13)ずつの俵餅と小餅を作る。氏神への御供は全て12個ずつ作り、31日にこれらを供える。年が明け5日には御供が全戸に配られる。 |
トンドさん | 1月3日〜1月7日(1月15日) | 神社、浜 | 七類の集落を南北に区切り、3日にシーヤと称する祭り用堂の掃除、歳徳神の宮を移す。5日にとんどを立て、幡と大漁旗を彩りとする。とんど宮が回りをまわることで神木に神霊が降臨するとし、相手を打つ。子どもたちは悪魔祓いに各戸をまわり、シーヤに籠る。翌日とんどを解体し、正月飾りや書き初めと共に燃やす。 |
裸祭り | 7月15日 | 伊奈阿気神社 | 宮司、司祭による型通りの神事の後、神輿から御神体を取り出し本殿へ納める。神社下の祇園社から神輿を担いだ神幸行列が出る。最後に浜辺に行き海に入る。 |
伽藍さん | 1月3日 | 頭屋宅 | 新頭を決め、ゴボシ(牛王串)用の木とハナの木を川上に立てて置く。大根の切り口に赤土を塗って紙に押したものを牛王宝印とする。その後ハナの木を迎え、北禅寺の住職が大般若経を転読し、旧頭がゴボシで床をたたく。 |
荒神祭 | 5、11月の28日の2回(年4回) | 公民館、浜 | 組々の役員と区長らが頭屋で、公民館で藁蛇を作る。蛇体はヤマタノオロチで、荒神はスサノオとし、尾頭に藁製の剣をつける。直会の後神職と共に片江湾の右手の浜に船をつけ、大木に蛇体を巻きつけ神事を行う。 |
美保関町 | 竜神祭 | 3月28日、11月23日 | 福浦港、海上 | 漁協の幹部と4人の頭屋だけが三保神社に昇殿し簡単な神事。その後若者の神輿担ぎ後、ドラや大幣を先頭に、港の神船に乗せる。神船を中心に約40隻余りの漁船が大漁旗をはためかせながら湾内を3周して帰る。その後直会をして終了。 |
ナマス祭り | 3月28日、11月23日 | 三保神社 | 春は豊漁の祈願祭、秋は収穫祭の意味をもつが、共に漁業者の祭りで女人禁制である。宮司のもと頭屋、神社総代、区長らによる神事の後、籠り堂でナマスとホウレン草のひたしだけの酒宴、頭開きを行う。新頭が決まると新旧の盃ごとをする。 |
頭屋行事 | 1月5、6日 | 覚源寺 | 5日に頭の甘酒造り、6日に牛王書き、頭渡し、「オコナイ」などを行う。頭4人は地区びと持参の半紙に「南無地蔵堂牛王宝印」と書き、ベンガラを大根につけ印がわり。これを卯の木の枝にさし牛王串ができあがり各人が持ち帰る。頭渡しは午後行われる。 |
諸手船神事 | 12月3日 | 美保神社、海上 | 2日に宵祭りを行い、3日客人頭屋(客人社に奉仕)、一年神主、神職、巫女が客人社へ向かい、頭屋役を卒業した人たちが裃姿で参列する。侍鳥帽子、白衣を着た揖子(かこ−こぎ手)が2艘の諸手船に乗り競争を2回行い、湾内を1周し「天の逆手の柏手」をうって礼拝する。 |
青柴垣神事 | 4月7日 | 美保神社、海上 | 諸手船神事と同様の頭屋組織によって運営される。前日両頭屋神事は最後の潮かきをし、宵祭りを行う。7日御解除(おけど)と呼ばれる行列がねり歩き、頭屋神主は瞑目している。行列に支えられた一年神主は2艘の神船に移乗、船の青柴垣の中でお祓いをうけた後一年神主の死顔をはき、額と両頬に紅を円く塗り髪をなでる。岸について拝殿で奉幣の儀を終えると俗人にもどる。(国が記録作成を行った無形民俗文化財) |
オコナイ | 1月中 | 覚源寺(地蔵堂) | 各人牛王串を手に集合、新頭たちが宗門帳とお錫箱を持参して地蔵の前に置く。住職が「奉納南無地蔵牛王宝印」と叫び、ベンガラをつけた大根で用意の枝に押印。住職が天下泰平、国家安康、五穀豊穣、海上安全、大漁満足、諸願成就を祈願し終ると最後に般若心経の読誦。次に餅取りをして終了。 |
要害山祭 | 4月24日〜5月5日 | 東西要害山 | 集落を2つに分け、東山(東山神社)西山(西山神社)に陣屋を構え、家々の紋をつけた幟を立てる。5月4日には夜通し騒ぎ、5日男子は裃に帯刀、またタスキ姿、武者顔で武器を手に組をなして氏神社に参詣し、家々を訪ね悪霊祓いをした。現在では子どもが減り形も変化している。 |
荒神祭 | 12月10日 | 頭屋宅 | 男鹿と西長浜の地区住民が荒神講のメンバー。福浦の三保神社が遠く離れているため荒神を氏神代りに大事にしている。前晩が夜祭り、頭屋宅へ一同集まって前祝い。薄切大根をゴマ・塩・砂糖で味つけしたコウダイ漬が直会の中心。冷酒を三献し、下座から上座へ盃をノボセる。そこで新頭屋の籤引き。新頭は自宅戸口に注縄を張り「三宝大荒神講人別帳」を引き継ぐ。三宝は仏の意味で、普通の場合は竃神を意味する。 |
森山村 | ミサキ祭(木の下祭り) | 11月27日 | 神木のある場所 | 荒神祭の後に区長以下全員がミサキ谷に入り、かつて中海航行の船の目印になった松の大木のもとで大きな焚き火をして中海での水死者の霊を鎮め、海難事故の防止を祈願する。 |
横田神社のハンボカブリ | 11月10、11日 | 横田神社(頭屋宅) | 実地調査参照 |
荒神祭 | 11月27日 | 神木のある場所 | 村人が藁を2把ずつ持参し藁蛇を作り、神木に古い藁蛇の上に重ねて巻きつける。その後公民館で神職からもらった紙片で小幣を作り、直会を行う。その後荒神参りをして供物を供え、残ったものは家人といただく。祭りが終わると荒神の前で紐落としの神事を行う。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
玉湯村 | 玉造上トンドバヤシ(トンドさん) | 1月3日 | 玉造上公会所に近く人家より離れた田 | 正月に各戸でお飾りした注連、門松、古いお札、書き初め等、持参し、左義長世話人により準備された御神木(人家より離れた田圃を借り、真竹の枝葉付きのまま立てたもの)の元に納める。そこに世話人がマッチで点火、おはやしする。近年では神楽テープを奏す。 |
総日待(お日待) | 春、秋2回 | 地区家順 | 家内の安全、五穀の豊穣、家畜の安全、実業家運の繁栄を祈願して行う。大正頃までは宿の家に泊まり夕方、夜中、朝のつとめを奉仕していたが、以後は同日に全て終了している。 |
延命地蔵祭 | 9月8日 | 明國寺境内 | 明治34年以来続けられており、大原郡大東町畑鵯の地蔵堂から延命地蔵尊を迎え、布志名全地区の隣保組が順番で念仏、念珠、供養を行い祭りを奉仕する。終わると次の祭所である松江市忌部町に送る。 |
玉作湯神社奉納相撲(宮相撲) | 10月10日 | 神社土俵場 | 古来より行われていたが、現在では青壮年の減少により、玉湯小学校生徒により体育の日の行事として相撲大会が行われている。相撲により心身の強化育成、家族が一体となる、併せて敬神崇祖の心を養うことを目的とする。 |
竜神祭(川祭り) | 7月(しろみての日) | 神社及び玉湯川 | 神社で竜神を祭り御神酒、洗米、五穀を献じ豊作と風雨災害が起こらないよう祈念する。続いて五色の幣を立てたさん俵と五穀を積んだ筒の皮の舟を糸でつないで川に流し、竜神に納める。 |
歳徳神祭(とんどさん) | 1月3日 | 地区公会所(講中の内宿となった家) | 歳徳神本殿を宮庫より公会所神床に遷し、氏神様にて宮練り、地区内の御巡幸を行い神床に戻り祭典を行う。家内安全、家業繁栄、作物の豊穣、家畜の安全等を祈念する。終わったら左義長総会、直会をする。 |
荒神祭 | 12月中の第3、4日曜日の2回 | 総荒神の森 | 頭屋において世話人により宮司を迎えて御幣お供物を準備、總荒神の森、大タブの御神木に祭りて家内安全、作物豊穣、家畜の安全等祈る。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
来待村 | とんど(左義長) | 1月5日 | 地区の田の中 | 竹を伐り出し、各家の注連飾りや古神札を集め、真柱(竹)に縄をつけて引き起こし小竹を立てかける。各家から集めた稲藁を投げあげたり松飾りを組み込み、火のついた稲藁で周りから一斉に点火する。神職は関与しない。 |
古伝祭(御戸開き祭、大餅さん) | 1月21日 | 氏神社 | その年のお頭組(宮支配組)の内から男児2人(1人は頭屋の男児)を選び、榊や注連縄で飾り2本の青竹で挟んだ6升餅1つを担わせ、氏神社へ参拝しお供えする。祭典後、その餅を切り神札と共に氏子全戸に授ける。2人の男児はいずれも両親が揃っていなくてはならず、餅は以前頭屋で搗いていたが現在は業者に依頼している。 |
党家祭(御党さん) | 1月17日 | 天宮神社、頭家宅 | 全氏子18戸で行い、16日に頭家と世話人5人を決める。当日旧頭家から神社へ参拝し「お頭祭」を行い、御幣2本を棒持して新頭家へ赴き、床の間に立てかけ1年間奉斎する。 |
土用念仏 | 7月土用 | 仮のお堂 | 約200年前から福王寺で行われていたが、火災により焼失し以来仮のお堂前にござを敷いて続けている。当番はその年の会計係で、期日決定や準備をする。各自供えものをして本尊を礼拝し、家内安全、無病息災を祈念する。お供えしたきな粉は皆で分ける。 |
総日待 | 春・1月日曜、秋・9月日曜(1月20日、9月22日) | 地区の集会所(頭屋宅) | 春は門口にハケ竹(オハケ)を立て注連縄をはる。平成5年までは頭屋が行い、神職が泊り夕方、夜中、朝のつとめをしたが、現在は連続で行い泊らない。秋も春と同様で、いずれも神札と供え餅を氏子各戸へ授ける。 |
延命地蔵 | 5月13日 | 当番宅 | 隣村の大原郡大東町大字山王寺から延命地蔵を迎えて帰り、地区の年番の家で4日位まつり、信仰者(4〜5人)や近所の人に拝んでもらい、次の地区へ送る。 |
子供相撲 | 10月27日 | 本宮神社 | 10月28日の本宮神社例祭の前晩に、氏子の子供(小、中学生と幼児)が境内に仮設された土俵で相撲をとる。 |
総日待 | 春秋の2回 | 村境界 | 大野の総日待の際に「日待祭守護・区内安全」と記した神札を、「村(境)界札」と称して各隣接地区との境界に立てる。 |
龍ごんさん | 7月中旬 | 来待川河原 | 集落の中央を貫流する来待川の砂州に斎場を作り、水神への祈願を行う。中央に御幣1本を立て、それを囲んで正方形に斎竹4本を立てて注連を張りめぐらし、神饌を供する。神職1名が奉仕する。 |
りゅうごんさん | 3月1日 | 河原 | 湖水に近い小川のへりに10cm位の真竹1本を立て、短冊を10数枚つけ神饌物を供えて、海上安全・豊漁満足を祈願する。神職1名が奉仕する。 |
総荒神 | 2月1日 | 来待神社 | 藁で長さ五m位の大蛇を作り、神木に巻きつけ御幣を立て、注連縄を張りめぐらし、神饌を供して祭る。氏子(8組から1人ずつ8人、神社総代5人位)により準備し、神職奉仕する。 |
恵比須祭 | 3月、8月、11月の13、14日 | 恵比須神社 | 恵比須の小宮が男の子の家をまわる行事。男の子たちが13日に奉斎していた家から小宮をもち出し、若松を歌いながら地区内を練る。13日夕方にもとの家で小宮を祭り、14日には同様に練り歩いて、夕方次の子供の家に遷す。 |
社日講 | 春秋の社日 | 社日祠 | 戸数37戸の集落。3戸ずつで祭る。1戸が中心でその前後の1戸(計2戸)が世話をする。当日、当番の家からお供え餅を献じる。 |
一畑講 | 毎月7日 | 当番宅 | 浜地区の湖に面した通称「島崎」地区で、毎月家順に宿をして行う。午後女性6〜7人が集まり、一畑薬師の軸物を床の間に掛け、唱えごとをして拝んだ後、茶話会をひらく。年1回代表が平田市の一畑薬師に参拝する。 |
甲子(きのえね)さん | 2ヶ月に1回 | 当番宅 | 漁業関係者9戸の間を61日目ごとに甲子さんが回っていく。当番の家に講員が集まり、表座敷の床の間に御神号掛軸をかけ、御神酒を供えて祭る。そのあと鉢盛で直会をする。神職は関与しない。 |
金比羅講 | 7月17日 | 当番宅 | 戸数37戸の集落。宿とその両隣りの3戸で毎年順送りで祭り、年1回簸川郡斐川町直江の金刀比羅宮へ代表が参拝する。 |
宍道町 | とんどさん | 1月15日 | 佐々布川河原敷 | 1月14日午後、中央に大きな竹4〜5本、周囲に小竹や稲わら等を巻きつける。1月15日、各家は正月飾り、古い神札、お守り等を持ち出してトンドに置く。宮司による健康安全の祈願祭を行ったあと、忌火で以って点火する。 |
蓮花祭(祇園祭) | 7月26〜28日 | 氷川神社 | 26日、氷川神社御神体を神輿に遷し、獅子頭、天狗面の露払い、高張提灯、頭取が先導し神官が供奉して、町内を練り歩く。27日には笛や鼕でお神楽奏上し、家内安全を祈願する。28日夜11時から神輿を練り、還幸する。 |
花まつり | 5月8日(4月8日) | 宍道町内の寺院 | 釈迦の誕生を祝って宍道町内10か寺が共催する。会場となる寺は毎年交代。檀家の信者や子供たちが集まり、僧侶による読経、アトラクションを行う。終了後、釈迦像・白象をトラックに乗せて町内をパレードする。 |
のぼりさん(日詣講) | 不定 | 氷川神社 | 氷川神社への日詣り。22名で構成。のぼり(旗)を標示に巡回し、当番制で日参する。1848年(安政4年)以来約150年間続けられている。 |
御祷祭(ごとうさい) | 2月1日 | 下白石地区 | 朝、高宮神社に4人のセワヤキ(当番)が集まり、お祓いを受けた後、獅子面・天狗面(猿田彦)と装束をつけて出発。ウォーウォーと叫びながら地区の家々をまわり、縁側から土足で入り悪霊を払う。午後は御祷祭。氏子が参拝しゴワグレ(御祷串)をいただいて、水田の水口へ立てて豊作を祈る。 |
氷川神社奉納相撲(花相撲) | 10月10日 | 氷川神社 | 神社の秋祭りに奉納される相撲で、町内をはじめ近郊から小中学生、大人が多数参加。行司の衣装、力士の化粧まわし等をそろえ、相撲甚句・力士入場・呼出し・土俵入りなど本格的に行う。 |
総荒神祭 | 11月中、下旬 | 佐々布下地内 | 山中にある椎の古木の周囲に注連縄を張りめぐらし、藁蛇(太さ20〜30cm、長さ4〜6m位)を古木に巻きつける。神酒や赤飯を藁蛇の口に供え、神官による祭典を行う。頭屋は27戸が交代でつとめ、近隣5〜6軒が手伝う。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
八束村 | 正月佐義長(とんど焼き) | 1月5日 | 海岸 | 神輿を海岸に立てられた神鉾(大竹)まで担ぎ出し、各家の飾り注連を積み上げて、頭宿が火をつける。1日から3日にかけて、大神輿が地区内を練り歩いたり、小神輿が戸毎に回って家内安全・家業繁栄を祈願する地区もある。 |
蚕祭り | 5月1日 | 三社神社 | 豊受大神を祭って、繭型の米の粉団子を供え、その年の養蚕豊作を祈る。頭宿1戸と世話人5名はくじ引で決める。 |
三社神社奉納相撲会 | 10月17日 | 三社神社 | 神社総代が輪番で頭屋を勤め、秋祭りには奉納相撲を行う。費用は氏子内より集金する。 |
氏神講 | 3月31日、10月17日 | 三社神社 | 春秋の祭礼に、数名の世人と共に神社境内の掃除や祭礼の大幟を立て、祝餅を搗いて各戸に配る。忌中の家に出入りすることはできない。 |
弘法大師祭り(こうぼうさん) | 4月21日 | 各地 | 島内各地の寺堂宇に弘法大師の石像が祭られる。これらは天保年間に四国八十八ヶ所の大師様を勧請したもの、と伝えている。祭りの日には、人々が各寺堂を札打ちしながら巡礼し、各地区では数名ずつ輪番で接待役を出す。 |
伽藍祷(ヤラヤラ祭) | 1月6日 | 西の堂 | 富楽寺(西の堂)に50人位が集まり、俎板を棒で叩く。これにより、農作物の害鳥や害虫が追い払われるという。 |
子供左義長 | 1月5日 | 当番宅 | 子供たちが神輿を担いで地区内を回り、各戸から餅5個ずつ貰い集めて、子供宿に集まる。13才の子が大将となり、子供たちがそろって雑煮を食べて正月を祝う。正月後、子供宿の当主が対象を連れて出雲大社参りをする。 |
和霊尊天祭り(われいさん) | 8月18日 | 波入観音寺 | 五ヶ寺の僧侶が集まり、大般若経を奉納して祈祷する。当社は、大正5年に四国宇和島の和霊神社から勧請され、豊漁・家業繁栄の神として、和霊講の人たちによって祭られてきた。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
出雲郷村 | とんどさん | 1月6日 | 東出雲町今宮 | 神木(竹)を田の中に立て、その下に正月飾り、書初めなどを集めて6日早朝にもやす。 |
松江城山稲荷神社式年神幸祭(ホーランエンヤ) | 12年ごと5月中 | 阿太加夜神社 | 松江城山稲荷神社の御神輿を、本殿に迎えて一週間出雲の国の五穀豊穣と産業の発展を祈願する祭り。祈願のために両社の間で水路による御渡還御の神幸祭がおこなわれる。 |
お日待ち講(お日待っつぁん) | 1月6日 | 不定 | 地区内の寄合い的行事の1つで、各戸長、地区長などが中心となって行う。大正頃までは一夜を眠らずに宿に籠り神職を招じて昼・夜・真夜中のつとめを果たす神事を行っていた。 |
揖屋町 | とんどさん(左義長) | 1月6日 | 神木のあるところ | 4日におろした正月飾りや書初めを神木(竹)の下に持ち寄り、6日に火をつける。昔はとんど小屋を建て子どもが中に籠った。とんどを行うことを町内にふれまわる役目も担っていた。 |
穂掛祭り | 8月28日 | 揖夜神社、海上 | その年実った稲穂を榊にかけて、新米でつくった神酒や焼米などを神前に供え、田の神に感謝する祭。神社近くの崎田鼻にある「一つ石」に舟で向かい、そこで豊作豊漁祈念の祭事を行う。夜は各町内の笛太鼓の囃子方を乗せた屋台車を中心に、鈴成提灯や幟が通りをねりあるく。 |
意東村 | とんどさん | 1月6日早朝 | 意東河口付近の河原 | 4日におろした正月飾りを河原に集め、竹を立てる。6日に火をつけ一年間の無病息災を祈る。 |
お日待ち講(お日待っつぁん) | 1月初旬 | 不定 | 地区で神主をよんで拝んでもらう寄合い的行事。昔は一夜を眠らずに宿に籠り、神職を招いて昼・夜・真夜中のつとめを果たす神事が行われ、翌朝太陽の出現を拝んでいた。 |
荒神祭(荒神さん、マイトさん) | 7月27、28日 | 素鵞神社 | 27日が宵祭りで28日が本祭りで、藁蛇を作り、湯立て、供え物、祈祷の後に神木に巻きつけ豊作などを祈願する。 |