口羽村・阿須那村|高原村・田所村・市木村|井原村・日貫村・中野村・矢上村・日和村
※地区名は旧市町村名で表記しております。
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
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口羽村 | とんど | 1月15日前後 | 集落中心の空き地 | 集落の大人と子供が、書初や古いお札、神棚等を持ち寄り、薪を積んで焚く。 |
上口羽大元神社式年祭 | 秋・5年ごと | 集落中心の田 | 稲刈りのすんだ田へ小屋を造って神楽をする。「みさき」と称して大字区域の神々を呼び上げ、藁蛇の胴体へ幣の入った小さな竹串を突き立て、全て呼び上げた後に舞殿の中を練り歩く。 | |
阿須那村 | とんど祭り | 1月15日前後の日曜(1月15日) | 阿須那小学校校庭 | 神主の御祓の後、古い神札、書物などを燃やし、残り火で餅を焼いたり、青竹で酒を温めて飲む。近年は豚汁をふるまうようである。 |
賀茂大明神祭礼(次の日祭) | 5月21日 | 町の通り | 宮の上、旅迫、大庭の3地区で前日までに準備した高さ約5mの「傘鉾」(かさほこ)を、朝、神社の前で組み立てる。御神幸の後、町の通り約200mを練り歩く。巡幸のあとは流鏑馬を行う。ただし走るだけで弓を射ることはない。 | |
氏子入り | 5月22日 | 賀茂神社 | 過去1年間に生まれた幼児を本殿へ入れて、榊の葉で神水を掛ける。 | |
大原神社例祭 | 7月10日 | 大原神社〜 | 「藤の棚神幸場」と称する聖地と、「庄の池」へ神幸する。 | |
恵比須講 | 11月20日 | 恵比須神社 | 賀茂神社の鳥居の横にある恵比須神社で神事、神楽。 | |
大九郎さんの神楽 | 不定 | 木須田集落の田 | 25年毎に賀茂神社境内の剣神社から神迎えをして集落のどこかの田で神楽を奉納する。この集落は戦国時代に毛利氏により滅亡した高橋大九郎興光の城下であり、高橋家(瑞穂町)を招いて行う。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
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高原村 | 田植囃し | 7月5日頃 | 瑞穂町原 | 和田原田植囃しとして室町時代から伝えられてきた。(詳細は判らない)戦時中一時中断したものの、復活している。 |
田所村 | とんど | 1月15日 | 集落センター付近地 | 子供達が地区の各戸を廻り、注連縄、旧弓矢、札等を集める。地区青年会を中心にヤグラを組み、戸主会長、子供会代表、年男等が点火する。青竹で沸かした酒をふるまう。 |
恵比須講 | 11月23日前後 | 下田所他 | その年の収穫物が奉納され神官による祭礼を行う。 | |
田植囃子 | 例夏祭(7月5日頃) | 下亀岩八幡神社 | 田植囃子保存会(四ツ葉)・大人、子供共花笠を冠り太鼓を持ち囃子に合わせて、身振り手振りよろしく踊る。 | |
市木村 | 大元神楽 | 10月3日 | 榲尾神社 | 5年毎に行われ、その祭日に藁蛇を作り奉納する。以前は市木神社で行われていたが、分村により現在の榲尾八幡宮の氏子として神楽団を構成している。 |
榲尾神社の半夏祭り(田植囃子) | 7月2日 | 榲尾神社 | 実地調査参照 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
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井原村 | トンド焼(トンド祭) | 1月15日 | 断魚自治会館(以前氏神) | 自治会、子供会等が主催し、正月飾り、破魔矢、書き初めなどを青竹、注連縄で囲んだ中に積み上げる。前面に神壇を作り、産土神、氏神、歳徳神等を招神し焼く。餅やみかんを焼いて食べたり神酒を沸かして飲む。直会もある。 |
初ごより(講寄) | 1月5日 | 集落内各戸輪番 | 和尚の読経、説法を聞き、その年の各月の当番を札を引いて決めたり、取りきめ等を話合う。月の当番は不幸があれば中心になって世話をする。 | |
折居神社例祭(秋まつり) | 10月27日 | 折居神社 | 前夜祭、例祭の後、御神幸祭、28日の初宮詣、七五三、年祭り等が続く。平成元年から始まった子供神輿は4つの自治会で作り、子供会により公民館から御旅所を経て折居神社まで練り歩く。終わってぜんざいを食べ直会をする。 | |
夏祭り 総泥落し(田植ばやし) | 6月30日 | 満行寺(公民館)〜折居神社 | 田の神への感謝を込めて、また田植え作業の慰労をかねて田植え囃子が奉納される。かつては牛供養も行われていたが、牛耕が無くなるとともに意義はすたれてきた。 | |
盆おどり | 8月15日 | 井原グランド(以前満行寺) | 大正時代は満行寺の庭で「くどき」を唄って踊っていた。戦後、「井原音頭」を主体に盛大に行なわれるようになった。最近は盆踊りにあわせて、燈篭流し、バザーも行なわれる。 | |
節供(花見) | 4月3日 | 各谷の野山 | 当地方では3月と5月の節供を合わせて4月3日に行う。子供会等のグループが弁当を持って野山に出かける。各家ではヨモギを摘んで草餅をつく習慣があり、又、以前は男の子はたこ揚げをした。 | |
大元祭 | 10月28日 | 井原トレーニングセンター(以前 折居神社) | 丑、巳、酉の4年に1回行われる。氏子は本社と末社の注連縄を更新し、託網、山ノ俵を作る。井原神楽団の氏子舞の最後に託網を用いた注連起、御網祭が神職によって奉仕される。 | |
日貫村 | 春日神社例祭 | 11月26日 | 春日神社 | 神主を招待し、豊作感謝の神事をし、終了後に直会をする。当番は輪番制で供物に必ず川魚を供える。3年に1度神楽奉納をする。祭神は武雷神、経主神、姫大神等である。 |
大原神社春秋季例祭 | 4月23日、10月14、15日 | 大原神社 | 4月22日の前夜祭後、23日に午後2時より神職5人以上で五穀豊作を念ずる。その後、神輿巡幸する。10月13日の前夜祭ではヨゴロ舞の奉納があり、以下春と同様である。 | |
作り試し | 1月15日 | 神藁のシビ(穂先)にいくつかの米の品種名をつけ、お膳に籾殻を敷き、餅粥と共に神棚に供えたのち、シビをお粥につけ籾殻をまぶし、籾殻のつき具合でその年の豊凶を占う。 | ||
盆踊り | 8月15日 | 日貫公民館 | 夜7時から新仏、戦死者の追弔会、8時半より盆踊り、ハンヤ節、かち入り、口説きが行われ、現在は11時頃に終了する。以前は精霊流しもあったらしい。 | |
大日如来講(半夏祭) | 7月2日 | 大日如来社 | 牛馬に感謝し、安全を祈る。神主を招待し、笹の葉を供えた後に田植囃を奉納し、笹を持ち帰って、牛馬に食べさせる。田植終了後の泥落しを兼ねている。 | |
大元神社式年祭 | 10月13日 | 大原神社 | 丑、巳、酉の各年に鳴滝、才神谷の大元社より神迎えをし、8人以上の神職と地区内5つの神楽団が参加して夜を徹して託綱を中心とした式年祭を行う。4年に1度祭礼日の数日前に拝殿の大注連縄を1日がかりで造り替える。 | |
中野村 | 十七夜盆踊 | 8月17日 | 西隆寺 | 真言宗西隆寺の盆法要にあわせ、広場にやくらを建てて盆踊りを行う。踊りを開始する前の夕方火舟を出し青年と子ども達が地区内を引き巡る。 |
賀茂神社春秋例祭 | 5月5日、10月9、10日 | 賀茂神社 | 春祭八幡宮例祭5月5日、秋祭賀茂神社例祭10月9〜10日、いずれも神輿の御巡行がある。 | |
虫送り | 7月20日 | 別所地区 | 4人1組となり、花笠に浴衣姿で太鼓を吊して3組が舞う。別所地区より所々の広場で舞いながら最後に神社の境内で奉納する。以前は藁人形を作り川に流していた。 | |
御田植祭(祇園祭) | 7月15日(5月5日、6月15日) | 賀茂神社 | 山車に三ばい棚を設け田の神を祭る神事。供え物をした山車を先頭に南条囃子で行列する。神社境内で御田植神事が行われた後、飾牛で代かきをする。又、女装した男子が神職の先導で、千鳥がけに7周し、三ばい苗を四方に歩く。 | |
大元舞 | 10月10日 | 賀茂神社 | 子、辰、申の4年に1度神迎えの神楽から神送りの神事まで、古来33番の神楽を奉納した。現在も早朝、舞殿前に全戸総出で桟敷掛けを行っている。 | |
矢上村 | とんど祭り | 1月15日 | 諏訪神社 | 正月に飾った縁起物(輪飾等)や、古くなって取り替えた祠等を境内に積み上げて、祭事のあと、火を放って焼く。 |
十七夜(火船) | 7月17日(旧暦6月17日) | 諏訪神社(以前 郡山厳島神社) | 郡山の厳島神社の分霊の祭。祭神が宮島に鎮まる以前に立ち寄ったと伝わる。火舟祭りで、舟型の屋台を郡山より境内に引き上げてその周囲で歌い踊る。現在は自動車の車台に屋台を乗せている。 | |
虫送り | 7月20日 | 鹿子原〜諏訪神社 | 美穂両神社に参拝後、斎藤實盛の乗馬姿の藁人形を帯同して、途中虫送りの踊をする。最後に諏訪神社の境内で大踊、小踊を奉納後、笠飾りと太鼓を焼く。(県指定無形民俗文化財) | |
諏訪神社春秋例祭 | 4月24、25日、9月27日〜29日 | 諏訪神社 | 4月24〜25日に賀茂神社例祭(春祭)、9月27〜29日に諏訪神社例祭(秋祭)があり、神楽、流鏑馬、御田植神事等を行っていたらしい。八幡宮例祭は10月24〜25日にある。 | |
花田植 | 不定 | 水田(以前 地主の田など) | 飾り牛による代かきの後、田植囃しにのせて早乙女たちが田を植えていた。さんばい祭りも行っていたようである。現在は何年かに1回、復元したものを行っている。 | |
盆踊(やまんばまつり) | 8月14日 | 矢上小学校校庭 | 以前は仮装をし、盆踊り歌に併せて踊りを踊っていた。S60年代から各自治会単位の山車を出すやまんばまつりと成って来ている。 | |
半夏祭 | 7月2日 | 諏訪神社 | 明治7年に萩原の森田吉右衛門が大山の大神山神社より分霊をした「八重山神社」の祭礼。以前は飾り牛が代掻きを行い児童による田囃子もあった。 | |
大元神楽(大元舞) | 9月24日(閏年の翌年) | 諏訪神社コミュニティ会館 | 4年毎に諏訪神社例祭の前夜祭として行われる。藁製の蛇を神棚に供え、諸神の数だけ幣串を立て依所とし、最後にこれを大元神を祭る神樹へ巻きつける。 | |
日和村 | 荒神さん祭り | 9月1日 | 山の内荒神社 | お宮に神主を招き、祭事の後、直会をする。 |
桜井太詔刀命神社春秋例祭 | 5月22日、10月17、18日 | 桜井太詔刀命神社 | 旧日和村全域で祭り、秋祭にはヨゴロ舞の奉納もある。 | |
盆踊 | 8月15日 | 日和公民館(以前如伝寺、願成寺) | 元々、盆法要に併わせて行っていた。公民館で行うようになってから、仮装も参加する様に成り、20年位前から山車を出すように成った。山車はその年のテーマと成ったものを作り、地区内を一周した後に踊りの場で披露している。 | |
大元神社式年祭(大元舞) | 11月25日 | 桜井太詔刀命神社 | 式年祭は4年に1度行う。大元神楽を舞う。 |
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