雲南市の祭リスト

大東町・春殖村・佐世村・阿用村・海潮村加茂町温泉村・斐伊村・木次町・日登村
三刀屋町・鍋山村・飯石村・中野村田井村・吉田村掛合村・多根村・波多村

※地区名は旧市町村名で表記しております。


地区名行事名行事日中心になる場所概要
大東町大東七夕祭り8月6日大東の市街地七夕当日の夕方から、子供たちが浴衣・法被・赤い腰巻姿で短冊と提灯をつけた笹竹を手に、趣向をこらした大提灯とともに町内を練る。自治会毎に神輿が出る。「七夕サンヲオクーワ」などと歌いながら練り歩く。(町指定無形文化財)
春殖村田植の神事3月19日稲荷神社拝殿畳の上にて、鍬で田打ちを3回くり返し、荒耕・代掻き・グレ返しを各2回くり返し、代ならしをする。苗取り歌をうたいながら黒松の葉を束ね、田植歌をうたいながら松葉を撒く。氏子はこの松葉を拾って水口に撒く。
佐世村頭神事式11月3日狩山八幡宮氏子を8頭に分け、2頭ずつが年番で相撲神事の奉仕をする。東西両頭から力士が出され、力士は裸で川に入って潔斎してから、松明のかがり火のもとで12番の相撲をとる。
阿用村花傘・船屋台神事4月24日(5年ごと)鎌倉神社上久野の三地区が各々船屋台・花傘を作る。神事のあと、船乗りと称して屋台を激しくぶつけ合い、鏡餅・切餅を奉納し、散餅する。傘崩しといって、傘をからませ激しく振り合う。参拝客は餅や小花を奪い合う。(町指定無形民俗文化財)
御供祭10月26日鎌倉神社本願長沢家が鎌倉鶴ヶ岡八幡宮より勧請したことにより、同家が献供を行う。献供は、3升3合の新米を撰別して3合3勺の精米にして炊きあげ、笹の葉33枚を敷きつめた御供椀に盛り上げたもの。宮司は、特殊神饌である生御膳を調理する。
海潮村大かがり火の神事10月19日清龍神社氏子が薪丸太を井桁状に積み上げて、注連縄を張りめぐらせ、点火して大火を焚く。家内安全・無病息災を願って行われる。
鹿食の神事9月27日夜須我神社例大祭の前夜祭の特殊神事として行われる。昔、鹿を神前に供えて国家安泰と五穀豊穣を祈願したという故事に倣って行われる。今日では、鹿の頭になぞらえてナス5個を四つ割にして供える。
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加茂町とんど1月14日地区内の田吉方から伐り出した大竹(神木)を、木・竹・萱・藁などと共に立てすける。午後、頭屋で祝宴を催し、夕方に宮司が火打ち石で点火す。さぎり笛を吹き、鼓を叩いて囃す。歳徳神を送り、豊作を祈る行事という。
獅子舞神事11月9日神原神社前年11月1日に御神裁によって組を決定し、組内で頭屋を決める。当年11月1日頭屋にて獅子舞の習しを始め、8日夜には装束をつけて本習しを行う。祭礼当日、頭屋を出発し、地区をまわってから神社で舞を奉納する。
観音祭4月上旬(第1又は第2の土、日曜日)加茂町連担地内連担地内出雲33ヶ所の観音様を模して祭壇に祭り、町内寺院の僧侶と子供たちが象の山車を引いて巡拝する。近在の人々が、災厄除けを願って巡拝する。
二十三夜祭7月23日焼火神社境内当社は、火災除けのため隠岐焼火神社より分霊を勧請したものである。近隣の神楽社中を招き神楽奉納を行う。以前には左義長を奉納していた。
紫草祭り4月第2日曜日須美祢神社お祓を受けた神輿、樽神輿で地区内を巡回し神斎に移る。宮司の祓い、祝詞の後、社殿の回りを木鍬で打ちながら3回まわった後、氏子が社殿中央に積まれた柴の木枝を整え稲苗に擬す。その後、神事歌を唱え、五穀豊作を祈願し、積んである柴をかけあう。
網打ち(紙屋荒神)11月20日神木のある場所講員が頭屋に集まり「清浄祝い」の盃の後作法に従っておろちづくりを行う。頭ができると「頭祝い」を行う。おろちには子供をはらませる。完成したおろちは地区内の三宝荒さんに運び、頭を日御崎神社の方向へ向けて神木を巻きつける。
神田植7月15日に近い日曜日宇能遲神社境内氏子の子供が奉仕して茅を稲苗に代用し「田植え田植え」と3回唱し社殿を回る。その後社頭の松に注連縄をはり幣を3本立て新しい竹で弓矢をつくり、矢を射放つ神事を行う。その間葛葉で包んだ握り飯をとりあう行事がある。
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温泉村左義長(トンドさん)1月不定日地区内午前中に恵方から眞木になる竹を迎えて来る。地区内の家々では、正月の飾り物をこの竹に飾りつける。午後、おみ籤によって決められた頭屋によって火がつけられる。
荒神祭り旧正月のうちの日曜日神木のある場所当日、頭屋に集まり、床に藁すぼの中に餅を入れたもの6本、幣6本、洗米、神酒、塩を供えてまつりをする。その後、山の神、荒神のもとえ神官を先頭に参り、供え物をし、塩で清めて、農作業の安全と豊作を祈願する。
斐伊村トンドさん(左義長)1月15日斐伊公民館の庭(以前 各自治会の田)近くの山より眞木になる竹を伐って来、藁をつけて飾り、中に正月飾りを入れる。点火は商工会の会長が行う。会場に来た人には餅、神酒がふるまわれる。各家では賽銭を供える。
若宮講旧正月元日より13日目頭屋宅当日、まつりの前に頭屋は若宮さまをお迎えする。午後4時に頭屋に集まり、神官を迎え、豊作、家内安全を祈願する。講員は13名。
斐伊神社神幸祭10月21日神木のある場所神輿を斐伊神社から素盞嗚尊が八岐大蛇を退治し、その頭が埋められたという「八本杉」の御旅所まで神幸祭を行う。御旅所では、大蛇退治の古事にちなんで、悪魔斬りの神事が行われ、その後餅がくばられる。
斐伊神社御種祭11月30日(11月23日)斐伊神社斐伊神社に伝わる神事である。大祓詞、祝詞奏上による稲作、麦作、養蚕、畜産など農林業の諸祈願の後おみくじによって古凶を占う。これによって来年の農事計画を立てる。
木次町末次神社の祭り10月2日町内神輿3つ、木次駅前を出発する。1神輿を12〜13人で担ぎ、又、担ぎ手は20才、42才の人であった。神輿のあとには、しゃぎり囃子が続く。神社前の神幸場に着くとまつりが行われる。
盆踊り8月13日〜16日(駅前)広場(以前寺)昭和の10年代は盆行事は旧暦で行われていた。盆踊りは8月14日、15日、16日の3日間行われる。以前は町の中央にある円覚寺の庭のみで行われていたが、しだいに広い道路でも踊るようになった。
日登村トンドさん(左義長)11月不定日地区内の田当日、猿田彦を先頭に、頭屋、太鼓、若宮という一行が、各家をまわっていく。全戸を祓い清めてからとんど場において頭屋が点火する。
数珠回し7月中旬の日曜日瑠璃光寺当日は、近くの観音寺の住職を迎え全員で般若心経を唱え拝む。その後護摩を焚き、その間中、経を唱えて数珠を回す。
龍蛇神 頭屋宅頭屋に集合し、藁を組み合わせて龍を作る。頭屋の床に藁龍を飾り、供物をして神主に拝んでもらう。その後、龍は神木にかける。
龍神さん(リュウゴンさん)7月24日(旧暦の6月24日)斐伊川河原斐伊川に面した川辺りに竹を4本立て、竹と竹の間にはしめ縄を張り、中心には大幣を立てる。この幣に川(水)の霊を迎えて祭りをする。除害祭である。
満福寺のご開扉(千手千眼観自在菩薩開扉し)4月17日満福寺開扉の日には、五色の布を編んだものが本尊の左手から山門まで引かれる。本堂に入れなかった参拝者はこの編布に触れていた。お経とともに焚かれる護摩の煙にあたると健康でいられるという。
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三刀屋町峯寺の柴燈大護摩供養(火祭り)4月15日峯寺千年の伝統を誇るこの護摩は、近在の信徒、参拝者を集めた祭りである。先達衆によって大護摩供養が始められ、護摩壇の青柴に点火される。燃えさかる火中に、信者は願い事を託した護摩木を投じる。
八幡宮の祭礼10月15日八幡宮神職、唐ひつ、浦安舞奉仕者、総代、地区各代表者40名が行列する。神事に併せ神主神楽が行われ、浦安舞が奉納される。
寺谷のトンドさん1月14日伊萱寺谷地区頭屋の家に19戸の戸主が集まり、神官による祈念の祝詞の後、祝宴が行われる。その後、とんど場への行列をする。とんどの残り火で焼いた餅を食べ無病息災を祈る。
大谷の荒神祭11月14日神木のある場所11月14日の例祭当日、藁でできた大蛇を神木にかけ祝詞を奏上する神事を行う。この大蛇を奉納する神事は、荒神の神体を素盞嗚命とし、八岐のおろちを擬したものと考えられる。
観世音菩薩御開扉不定峯寺33年に1回開扉される。前回は平成6年に開扉された。本堂から観音堂までの山伏衆の法螺貝・僧侶の行列の後、観音堂前にて庭讃、堂内で法要が厳修される。
鍋山村大井神社の祷講11月13日大井神社と当番家祭典が終る頃、世話役を先頭に、一束の御幣を持った当番の家の当主、祷帳を持った長男、家族全員と親戚が続く。祭典が終ると頭座敷が行われる。この際の料理は当番の家が作ったものである。
飯石村壽福寺の堂餅さん2月1日寿福寺当日、本堂から観音堂まで、「堂餅行列」が行われる。2個の「堂餅」は観音堂外陣に高々と釣り上げられ、祈祷の後、上下2地区による若者の「堂餅落とし」が行われる。早く落とした組にその年の福徳が多く授かると伝えられている。
中野村常木庵の念仏供養9月常木庵念仏供養は昭和20年代まで毎年8月下旬から四十八夜行われていたが、昭和30年代からは4年に1度8月下旬から9月上旬の1週間行われている。大字中野地区約90戸に念仏帳を回し、施主を慕って供養が執り行われる。
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田井村餅さし2月17日に近い日曜日(旧暦1月17日)善福寺旧正月の13日に頭屋で集めた餅米をつく。16日の夜頭屋に集まり午前零時になるのを待って出発し、餅を観音堂に奉納する。翌17日、「餅さし大会」が開かれる。現在では、2月17日に近い日曜日の午後行われている。
吉田村組数珠回し、組日待ち1月、2月各地吉田村知内の数ヶ所において1月から2月にかけて組数珠回し、組日待ちが行われる。
風鎮祭二百十日氏神神社境内この風鎮祭は、台風等の風除けを目的として、氏神神社境内にて行われる。12戸の家より小枝を直径50cm〜60cm、長さ1.5m位に束ねた物を持ち寄り大火を焚く。
地区名行事名行事日中心になる場所概要
掛合村えびす祭り7月20日、8月20日佐中、上町などの神祠7月20日に佐中のえびすまつり、8月20日に上町のえびすまつりが行われる。8月のまつりには一式飾りも出る。
多根村宮華不定星原神社宮華とは、竹を割り、巾3cm位にしたものを芯机に輪状にとりつけ、下を絞って半球状にし、花をとりつけたもので、星原神社の遷宮に際し宮華を作って奉納した。遷宮は30年ごとで、前回は平成2年に奉納された。
波多村とんど1月14日入間本谷の神社正月飾りの始末と厄災の防除を兼ねたもので子供の行事であった。正月の14日の夕刻に青竹をたて、元にわら、そだを置き、注連飾、書初め等を燃やした。
数珠まわし 入間の寺院寺院の檀家を中心に村人が寺に集り、読経にあわせて数珠をまわした。
宮相撲10月25日小学校氏神の祭礼に行われた奉納相撲であり、勝者には幣串が授与された。現在では、青年団体、小学生によって行われる。
えびすさん10月25日宮崎祠堂8月20日に商売人の多かった宮崎集落が主催し、神職を呼んで行ったもので、現在は、天満宮の例祭に神幸と称し、神輿を出して行列をする。

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