TOP >速報展「復元!日本最古級の出雲の人物埴輪」展

展示内容
:古代の歴史書である「日本書紀」や「続日本紀」には、古墳に立て並べる埴輪の創出について、出雲出身の野見宿禰(のみのすくね)や、出雲の土部(はじべ)100人が深く関わったという説話が伝えられています。
このたび島根県では、古代文化センター・古代出雲歴史博物館により松江市石屋古墳など、5世紀の古墳から出土した形象埴輪を整理し復元しました。その結果、埴輪は写実的で製作技術も優れており、とくに石屋古墳出土の力士・椅子に座る人・武人形埴輪などは、人物埴輪成立初期のセットとしては、日本国内最古であることが判明しました。このことから、出雲が人物埴輪の発明に積極的に関与した可能性も浮上し、野見宿禰による人物埴輪発明説話の成立の背景を物語る貴重な発見として注目を集めています。
これらの埴輪は、2012年夏、京都国立博物館で開催される「古事記編纂1300年・出雲大社大遷宮 大出雲展」で公開する予定ですが、この度、いち早く県民のみなさまにこの成果をご覧頂くため、速報展示を行うことといたしました。考古学の最新の研究による埴輪復元、古墳時代の優れた人物造形をお楽しみください。


展示箇所
:常設展示 テーマ別展示室「青銅器と金色の大刀」コーナー


展示期間
:2012/3/22(木)⇒5/21(月)※会期中の休館日は4/17(火)


観覧料
:常設展チケットまたは年間パスポートでご覧いただけます


【料金について】

展示資料一覧
・石屋古墳出土の馬形埴輪1点
・力士埴輪1点
・椅子形埴輪1点
・須恵器の器台1点と壺1点
・塚山古墳出土の力士埴輪1点
・須恵器の筒形器台1点
・島田古墳出土の男子埴輪1点


【関連イベント】
(1)講演会「埴輪と出雲--松江市石屋古墳出土埴輪の意義--」
日時:2012年4月14日(土)13:30〜15:00
場所:古代出雲歴史博物館 講義室
講師:高橋克壽氏(花園大学文学部文化遺産学科教授)
料金:無料
定員:100名※事前申し込み制


(2)ミニレクチャー
日時:2012/3/25(日)10:00/13:00
場所:古代出雲歴史博物館 常設展 テーマ別展示室「青銅器と金色の大刀」コーナー
料金:常設展チケットまたは年間パスポートで参加できます。



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島根県立古代出雲歴史博物館TEL0853-53-8600