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佐陀神能
(松江市鹿島町)

短編(08'00")

公開編(28'12")


佐陀神能保持者会
「佐陀神能(さだしんのう)」は佐太神社とその近隣諸社で行われている神楽です。出雲神楽の代表的なものであるとともに、その影響の跡は出雲の神楽全体に見られます。佐太神社では慶長の頃(16世紀末から17世紀初)、幣主祝(へいぬしのはふり)の宮川兵部小輔秀行が京に上り、能の所作を学んで帰り、それに倣って現在の姿に整えたといわれています。直面(ひためん、面をつけないこと)の採物舞である「七座(しちざ)神事」、祝言舞の「式三番(しきさんばん)」、着面の神話劇である「神能」の三部から構成されています。「七座神事」は七つの舞があることからこう呼ばれ、「剣舞(けんまい)」「散供(さんく)」「御座」「清目(きよめ)」「勧請(かんじょう)」「手草(たぐさ)」「八乙女(やおとめ)」からなります。「式三番」は能・狂言(猿楽)から導入した「翁」と「三番叟(さんばそう)」です。「神能」も能楽に倣った風格で、地謡も入ります。囃子方は締太鼓・大鼓・小鼓・笛・手拍子で、胴長太鼓は使用しません。現在、継承されている演目は「大社(おおやしろ)」、「八重垣(やえがき)」など十一段です。国指定重要無形民俗文化財。

(平成15年撮影)

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