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島前神楽
(隠岐郡西ノ島町・海士町・知夫村)

短編(05'23")

公開編(29'07")


隠岐島前神楽保持者会
隠岐神楽のうちでも島前の三島で行われている神楽を島前(どうぜん)神楽といいます。島前でも島後と同様に社家と呼ばれる神楽師が伝承してきた神楽であり、江戸時代まで島前には五社家がありました。現在は石塚社家と秋月社家が残り、この二家に一般人を交えた団体で隠岐島前神楽保存会を組織して神楽を務めています。神楽の概要は島後神楽と同様で、演目もほぼ共通しており、島後と同様に巫女が神楽の中で重要な役割を果たしていますが、囃子は島後神楽が比較的悠長なのに対して、島前の方は速めで賑やかめです。乳児の無事の成長を祈る巫女舞「舞い児(まいこ)」は今も盛んに行われています。また大蛇退治の「八重垣」は島後にはなく島前だけの演目です。大蛇は佐陀神能に似て鬼面に鱗衣裳を着た姿ですが、出幕前で跪いて演じ立つことがありません。常設の演舞施設はなく、仮設の舞台を設置して行います。基本的に畳二畳敷きの範囲で舞い、その周囲に楽人たちが座して囃子をします。島根県指定無形民俗文化財。

(平成9年撮影)

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