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特集展 歳徳神を招くー吉兆幡勢揃いー

300年近い伝統を誇る出雲市大社町の吉兆神事(島根県指定無形民俗文化財)。この行事は、「吉兆」と呼ばれる幡を立て、神謡を謡いながら地域を練り歩くもので、年頭にあたって歳徳神に祈りを捧げるものである。この神事の中心であり、歳徳神の依り代ともされる吉兆幡が、昨年、当館に寄託されたことを機会に、正月の特集展として、大社15地区23本の吉兆幡を公開する。

■会期:2009年12月22日(火)~2010年1月17日(日)
■会期中の休館日:なし
■開館時間:午前9時~午後5時
        ※入館は閉館30分前まで
■主催:島根県立古代出雲歴史博物館 大社町吉兆行事保存会連絡協議会 
■観覧料(この展示は常設展チケットで観覧いただけます。)
常設展一般600円(団体480円)
大学生400円(団体320円)
小中高生200円(団体160円)

※団体は20名以上です。
※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※障害者手帳をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、1人まで)は無料です。


■展示概要
 (資料総数38点(予定)・うち島根県指定有形民俗文化財21点)


1 吉兆幡勢揃い
  歳徳神の依り代、吉兆幡。丈は4―6m、巾はおよそ1m、ビロード地・羅紗地に金糸に「歳徳神」などの神号を刺繍し、上下左右には、龍、鶴亀などがあしらわれている。幡の上に、日、月、雲を描いた扇と鉾を付け、練り歩く。現在、伝わっているものでは最古の享和3年(1803)の「三寶大荒神」の幡をはじめ、22本の幡や扇、鉾などを紹介する。

2 吉兆神事の歴史
  吉兆神事は、少なくとも享保16年(1731)には、何らかの形で行われていたことがわかる。旧大社町に伝えられた資料から、その歴史を紹介していく。

3 吉兆幡とともに
  吉兆幡の巡行では、先祓い役として猿田彦や番内(厄年の男性の役)などがともに練り歩く。旧大社町に伝えられた面などを通して、巡行の賑わいを紹介する。また、昭和45年のニュース映像などを通して、かつての神事の様子も紹介する。


歳徳神 赤塚村<br>天保年間<br>赤塚村吉兆行事保存推進協議会 三寶大荒神<br>享和3年頃<br>越峠荒神社吉兆神事保存会
歳徳神 赤塚村
天保年間
赤塚村吉兆行事保存推進協議会
三寶大荒神
享和3年頃
越峠荒神社吉兆神事保存会
関連講座「大社町の吉兆神事」
[日時]平成21年12月26日(土)13:30~15:00
[講師]古代出雲歴史博物館 専門学芸員 品川知彦
[料金]無料
[定員]100名

展示室風景1
展示室風景1
展示室風景2
展示室風景2
展示室風景3
展示室風景3

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