特別展「BATADEN®~一畑電車百年ものがたり~」
開催趣旨
現在、島根県内唯一の私鉄。一畑電車。
明治45年(1912)に一畑軽便鉄道株式会社が創設されてほぼ1世紀となります。その間、一畑電車は路線を拡大しながら地域の足として親しまれてきました。「大社宮島鉄道」「広瀬線」・・・線路はつづくよどこまでも、とはいきませんでしたが、壮大なる夢の鉄路でもあり、「一畑パーク」という先駆的な遊園地へと赴く重要な交通機関でした。
老朽化による日本最古の現役電車引退劇で、なお注目される「デハニ50形」はもちろん、今や電車を中心にして「駅」「線路」「風景」そのものが近代化遺産であり、ひとびとにとっても有形無形のかけがえのない宝物であり、未来遺産といってもいいかもしれません。
古代出雲歴史博物館では、その1世紀に及ぶ一畑電車の歴史を展示するとともに、地域の人々にとって懐かしい写真や資料を展示し、様々なイベントを実施する予定にしています。あわせて一畑電車が舞台となった映画「RAILWAYS」(中井貴一 主演)の紹介も行います。 ※映画「RAILWAYS」の前売り券は、完売致しました。
映画「RAILWAYS」の広告ページ
以下のサイトからどうぞ。
RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語(2010年5月29日より全国公開、山陰地区では、22日より先行公開です)
■特別展「BATADEN」会期:2010年4月23日(金)~7月4日(日)
■会期中の休館日:5月18日(火)、6月15日(火)
■開館時間:午前9時~午後6時
※入館は閉館30分前まで
■会場:島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室
■主催:島根県立古代出雲歴史博物館・一畑電気鉄道株式会社・一畑電車株式会社・一畑電車沿線地域対策協議会(島根県・松江市・出雲市)・島根県観光連盟・山陰中央新報社・ミュージアムいちばた
■後援:朝日新聞松江総局・共同通信社松江支局・産經新聞松江支局・時事通信社松江支局・島根日日新聞社・新日本海新聞社・中国新聞松江支局・毎日新聞松江支局・読売新聞松江支局・NHK松江放送局・山陰中央テレビ・日本海テレビ・BSS山陰放送・エフエム山陰・山陰ケーブルビジョン株式会社・出雲ケーブルビジョン・ひらたCATV株式会社
観覧料
| 当日券 | 団体券 | 前売券 |
一般 | 特別展 | 700円 | 560円 | 500円 |
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大学生 | 特別展 | 400円 | 320円 | - |
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小中高生 | 特別展 | 200円 | 160円 | - |
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※団体は20名以上です。
※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※障がい者手帳をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、1人まで)は無料です。
※『古代出雲歴史博物館年間パスポート』でご覧いただけます。
※常設展もご覧になる場合は、受付にて別途常設展チケットをお買い求めください。なお、特別展チケット「BATADEN」をご提示いただくと、常設展料金は半額となります。(常設展料金はこちら)
展示構成
第1章 出雲大社・一畑薬師・厳島神社を目指して
明治から大正にかけての、いわば鉄道開設ブームの中で、島根県においても民営鉄道の開設があいつぎました。そこには、寺社への参詣客を運ぶことが1つの理由としてありました。ここでは一畑軽便鉄道(後の一畑電気鉄道)、大社宮島鉄道(後に出雲電鉄をへて一畑電気鉄道立久恵線)、広瀬鉄道(後に島根鉄道などをへて一畑電気鉄道広瀬線)の開設の状況を紹介します。
一畑軽便鉄道実測平面図(大正時代)
一畑電車時刻表(昭和3年11月)
第2章 なつかしい電車・客車たち
100年の歴史の間には、多くの汽車、電車、客車などが在籍し、それらは地域の人々とともにその想い出をも運びました。広瀬鉄道、出雲鉄道を含めて一畑電気鉄道に在籍した車両のほとんどを図面、写真などで紹介します。
この第2章では、映画「RAILWAYS」に出てくるものもあります。
・CTC制御盤
映画「RAILWAYS」の中で、運転指令員 田窪俊和(石井正則)が担当している列車集中制御装置
デハ1号(23号)製造銘板(上:昭和27年 下:昭和2年)
デハ23号社章・車番
デハニ52号車両竣功図表(昭和46年)
第3章 一畑パークへ行こうかな
電車に乗って赴いた先の中で、想い出深いのは一畑パークでしょう。そこはCMソングにあったように、まさしく「楽しいかわいい夢の国」だったのです。多くの方々から提供を受けた写真や映像を中心に、夢の国へとタイムスリップします。
一畑パーク案内図(昭和44年頃)
一畑パーク全景(昭和38年)
お猿の電車(昭和42年)
一畑パークの人気者 象のパコちゃん
昭和38年頃の一畑パーク
昭和38年頃の一畑パーク