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企画展「倭の五王と出雲の豪族」

企画展「倭の五王と出雲の豪族」展覧会ポスター

五世紀を中心とする古墳時代中期、「倭の五王」と称される倭国歴代の大王たちは、国家間の対立が激化する東アジア世界に対応すべく、国家形成への歩みをすすめていました。また、彼らは列島史上最大規模の前方後円墳を築造し、ヤマト王権の超絶的な権力基盤を内外の人々に誇示した巨大古墳の時代でもありました。

こうした時代の中で、出雲の豪族たちは一辺50mを超える巨大な方墳、洗練された技術を持つ最古級の人物埴輪を作るなど他地域の豪族とは異なる性格を持っています。最近の様々な調査研究から、その性格はヤマト王権に列する「直参」的なものであったのではないかといわれています。

本企画展は、倭の五王の時代を駆け抜けた出雲の豪族たちに焦点を当てた展覧会です。出雲の豪族たちが、大王を頂点とするヤマト王権をいかに支えたのか、そしてこの出雲という地域をいかに開発し、のちの律令時代につながる「出雲」という地域的なまとまりをけいせいする先駆けとなったのか、最新の調査研究成果から新たな出雲古代史像を解き明かします。

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会期


2014年7月25日(金)~9月15日(月・祝)
会期中の休館日:8月19日(火)
■開館時間/午前9時~午後6時
   ※入館は、閉館時間の30分前まで
■会場/島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室
◆主催:島根県立古代出雲歴史博物館・島根県古代文化センター
◆後援:朝日新聞松江総局、産經新聞松江支局、日本経済新聞社松江支局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、中国新聞社、山陰中央新報社、島根日日新聞社、新日本会新聞社松江支社、共同通信社松江支局、時事通信社松江支局、NHK松江放送局、山陰中央テレビ、テレビ朝日松江支局、日本海テレビ、BSS山陰放送、エフエム山陰、出雲ケーブルビジョン株式会社、山陰ケーブルビジョン、ひらたCATV株式会社

観覧料


 当日券団体券前売券
一般企画展700円560円-
セット券1,000円800円800円
大学生企画展400円320円 -
セット券600円480円 -
小中高生企画展200円160円 -
セット券300円240円 -

※団体見学には団体見学申込書をご利用ください。
※( )内は団体料金です。
※団体は20名以上です。団体見学申し込み
※小中高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※障がい者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者福祉手帳)をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、付添人1人まで)は無料です。
※外国籍のお客様は、受付にてパスポート又は外国人登録証明書をご提示いただきますと、料金が半額になります。(この場合、団体割引など各種割引との併用はできません。)
ミュージアムパスポートでご覧いただけます。


展示構成


★展示リスト(PDF)

展示件数120件(うち、国宝1件・重要文化財7件)
※展示替えはありません

仁徳陵古墳(大阪府)
仁徳陵古墳(大阪府)
馬形埴輪(仁徳天皇陵古墳・大阪府)
馬形埴輪(仁徳天皇陵古墳・大阪府)
【国宝】<br>金銅製鞍金具(誉田丸山古墳・誉田八幡宮蔵・大阪府)
【国宝】
金銅製鞍金具(誉田丸山古墳・誉田八幡宮蔵・大阪府)
プロローグ古墳時代の到来と出雲
3世紀中頃、前方後円墳を倭国の象徴とした初期ヤマト王権が成立します。しかし、出雲をはじめとする山陰各地では、弥生墳丘墓の伝統を継ぐ「方墳」が築造されます。ここでは、弥生墳丘墓からの伝統と革新を軸に、出雲の豪族たちが、ヤマト王権と新たな関係を結んだ古墳時代の始まりを紹介します。

第1章前方後円墳の登場
古墳時代前期後半(4世紀後半)、大王墓の築造が大和盆地北部に移動します。ヤマト王権は日本海を介した対外交渉ルートの開発をすすめました。出雲に前方後円墳が築造されるのは、まさにこのタイミングです。ヤマト王権と山陰各地の豪族たちの活発な交流を、多様な副葬品から紹介します。

第2章倭の五王と出雲の豪族
古墳時代中期(5世紀)になると、海外への直接的な窓口となる大阪湾を擁した百舌鳥・古市に大王墓が移動します。出雲では50mを超える巨大な方墳がつくられ、最古級の人物埴輪が導入されました。最新の調査研究から、ヤマト王権を支えた出雲の豪族たちを紹介します。

人形埴輪(島田1号墳・松江市)
人形埴輪(島田1号墳・松江市)
馬形埴輪(石屋古墳・松江市)
馬形埴輪(石屋古墳・松江市)
横矧板鋲留短甲ほか(月坂放レ山5号墳・安来市)
横矧板鋲留短甲ほか(月坂放レ山5号墳・安来市)
第3章淤宇宿禰(おうのすくね)の時代
『日本書紀』に記された出雲臣の祖「淤宇宿禰」とはいかなる人物でしょうか。近年の調査研究で明らかになった意宇平野に存在する居館遺跡の実態を中心に、地域の開発や手工業生産に参画した渡来人の足跡と、出雲臣の始祖的な豪族の存在が、5世紀にまで遡る可能性を紹介します。

第4章前方後方墳と「出雲」の形成
古墳時代中期末(5世紀末)になると、出雲東部の豪族たちは「前方後方墳」の築造をはじめます。王権による地方支配の変革期である倭王「武」(雄略大王)の時代から、「前方後方墳」築造の謎と、律令時代につながる「出雲」という地域形成の始まりを解き明かします。

エピローグ東西出雲の成立
古墳時代後期(6世紀)、「前方後方墳」を築造する出雲東部勢力に拮抗する勢力が現れます。この勢力は出雲西部に興り、前方後円墳や円墳を築造する勢力でした。「倭の五王の時代」には顕在化していなかった拮抗する東西出雲の成立を紹介します。

関連講座


◆関連講座1/人物埴輪の登場と古墳祭祀
[日時]2014年7月26日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師] 高橋克壽氏(花園大学文学部文化遺産学科教授)
[場所] 古代出雲歴史博物館 講義室
[料金] 無料
[定員] 100名(事前申し込み制)


◆関連講座2/巨大方墳の被葬者像
[日時]2014年8月23日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師]仁木 聡(展覧会担当学芸員)
[場所]古代出雲歴史博物館 講義室
[料金]無料
[定員]100名(事前申し込み制)


◆関連講座3/倭国の外交と渡来人の活躍
[日時]2014年9月6日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師]田中史生氏(関東学院大学経済学部教授)
[場所]古代出雲歴史博物館 講義室
[料金]無料
[定員]100名(事前申し込み制)


ワークショップ


◆ワークショップ/ハニワを作ろう!
当時の技術でミニチュアのハニワ作りにチャレンジします。
[日時]2014年8月17日(日)13:30~15:00(要申し込み)
[解説&指導]一瀬和夫氏(京都橘大学文学部教授)
[場所]古代出雲歴史博物館 体験工房
[料金]無料
[定員]20名(事前申し込み制)定員になりました。

◆ワークショップ/古墳時代のヨロイとカブトを着てみよう!
[日時]2014年8月17日(日)10:00~16:00(申し込み不要)
[場所]古代出雲歴史博物館 講義室
[料金]無料
[定員]30名
 ※小学生以下限定


ギャラリートーク


◆企画展ギャラリートーク
[日時]2014年8月9日(土)、24日(日)、9月13日(土)
11:00~/14:00~(当日申し込み)
[場所]古代出雲歴史博物館 特別展示室前に集合してください
[料金]企画展チケットまたは年間パスポートが必要です
[定員]特になし



図録


企画展「倭の五王と出雲の豪族」図録

税込1800円。館内ミュージアムショップにて販売しています。

博物館への来館が難しい場合は、お電話・FAXで承ります。
店員に必要事項(お名前、住所、電話番号、展示図録の種類と希望部数)をお伝えください。
FAXの場合は必要事項を記入ください。

古代出雲歴史博物館内ミュージアムショップTEL 0853-53-7056(FAX兼用)

注文受付後、ミュージアムショップから振込用紙を送付します。
その後は、お客様からの支払いが確認出来次第、商品を発送します。

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