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特別展 遷宮 -受け継ぐこころとかたち・増浦行仁「神の宮」-

保存修理後の出雲大社

出雲大社本殿(国宝)などの建造物は人々の信仰の象徴であるとともに、島根の歴史・文化を物語る貴重な文化財です。これらは定期的に修理が施されて現在に受け継がれており、また後世に受け継いでいかなければならないものです。
 平成28年3月にすべての社殿の遷宮が完遂し、「平成の大遷宮」が一旦の区切りを迎えたことを機に、あらためて出雲大社の遷宮の歴史を紹介するとともに、「平成の大遷宮」の保存修理の内容、保存修理によって明らかになった文化財建造物としての出雲大社の特徴を概観します。
 また、この特別展では国の内外で活躍されている写真家、増浦行仁氏が継続的に撮影を行ってきた伊勢神宮と出雲大社の遷宮の写真を「受け継ぐこころ―増浦行仁「神の宮」写真展―」として展示します。遷宮では、すべてのものを新しくすることによって、若返ったより大きな力で加護されることが期待されます。それ故に、地域の人々は遷宮を心待ちにするのです。増浦氏は、遷宮を蘇りの儀式と捉え、そこに宿る精神性を重視しながら、伊勢神宮や出雲大社の撮影を行ってこられました。増浦氏の写真を通じて、遷宮に関わる人々の「こころ」を紹介します。増浦氏は、すでに国内のみでなく、イギリスやフィリピンなど海外でも遷宮をテーマとした写真展を開催されていますが、今回、いよいよ出雲での開催となります。

観覧料
出品リスト
展示会場概略図
関連講座
ギャラリートーク(展示解説)
図録


会期


2016年3月25日(金)~5月18日(水)
会期中の休館日:4月19日(火)
※5月17日(火)は開館

■開館時間/午前9時~午後6時
  ※開幕日は、午前10時からの入場となります。
  ※入館は、閉館時間の30分前まで
■会場/島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室


◆主催/特別展 遷宮 「受け継ぐこころとかたち・増浦行仁「神の宮」」実行委員会(山陰中央テレビジョン放送株式会社、島根県立古代出雲歴史博物館、ミュージアムいちばた)
◆特別協力/出雲大社、(公財)いづも財団、office MASUURAInc.、(公財)文化財建造物保存技術協会
◆後援/(一財)神の宮共働態、朝日新聞松江総局、産経新聞松江支局、日本経済新聞社松江支局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、中国新聞社、山陰中央新報社、島根日日新聞社、新日本海新聞社、共同通信社松江支局、時事通信社松江支局、NHK松江放送局、テレビ朝日松江支局、日本海テレビ、BSS山陰放送、エフエム山陰、出雲ケーブルビジョン、山陰ケーブルビジョン、ひらたCATV株式会社


料金


 当日券団体券前売券
(前売引換券)
一般特別展1000円800円-
セット券1300円1040円1000円
大学生特別展500円400円-
セット券700円560円-
小中高生特別展300円240円-
セット券400円320円-

※前売券は2016年2月1日(月)~5月18日(水)までweb(前売引換券)申し込みが可能です。
※Web申し込みは2月1日から行えますが、会場での引換は会期中にしか行えません。
※団体は20名以上です。団体見学申し込み
※小中高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※障がい者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者福祉手帳)をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、付添人1人まで)は無料です。
※外国籍のお客様は、受付にてパスポート又は外国人登録証明書をご提示いただきますと、料金が半額になります。(この場合、団体割引など各種割引との併用はできません。)
ミュージアムパスポートでご覧いただけます。


展示構成



Prologue遷宮とは
神社などの建造物は木造建築が多いことから、定期的に修理がなされ遷宮(遷座祭)が行われます。遷宮では、すべてのものを更新することによって、若返った大きな力で加護されることが祈念されます。さらに定期的に遷宮がなされることによって様々な技術も継承されていきます。

御櫛笥
御櫛笥(出雲大社)



第1部 出雲大社の遷宮
いにしえの造営以来、出雲大社は幾度かの造営・遷宮を経ています。今回の展示では、寛文度の造営の参考とされた宝治度の造営、正殿造の本殿への復帰が実現された寛文度の造営、出雲信仰が全国に広がる契機となった延享度の造営に焦点を当て、出雲大社の造営の歴史を紹介します。

出雲大社境内遺跡出土品(重文・出雲大社)
出雲大社境内遺跡出土品(重文・出雲大社)
御簾(北島家)<br>初公開
御簾(北島家)
初公開
出雲大社遷宮御神輿(出雲大社)特別展示
出雲大社遷宮御神輿(出雲大社)特別展示
三十六歌仙図額 柿本人麻呂(出雲大社)
三十六歌仙図額 柿本人麻呂(出雲大社)
出雲大社本殿木形(出雲大社)<br>写真提供:出雲市
出雲大社本殿木形(出雲大社)
写真提供:出雲市
二重亀甲剣花菱紋蒔絵硯箱(島根県指定文化財・出雲大社)
二重亀甲剣花菱紋蒔絵硯箱(島根県指定文化財・出雲大社)
三月会神事図屏風 舞楽相撲獅子舞図(出雲大社)align=bottom
三月会神事図屏風 舞楽相撲獅子舞図(出雲大社)
第2部 受け継ぐかたち 遷宮・落慶と保存修理
「平成の大遷宮」にあたり、国宝本殿など多くの建造物の保存修理が行われました。保存修理では基本的に改変が加えられず、「かたち」が後世に継承されていきます。文化財建造物の保存修理について、「平成の大遷宮」をはじめ、佐太神社など県内の主な事例を取り上げます。

舞楽図屏風(島根県指定文化財・出雲大社)
舞楽図屏風(島根県指定文化財・出雲大社)
神魂神社本殿模型(国立歴史民俗博物館)<br>島根県初公開
神魂神社本殿模型(国立歴史民俗博物館)
島根県初公開
方鏡著彩阿弥陀如来来迎図(島根県指定文化財・佐太神社)
方鏡著彩阿弥陀如来来迎図(島根県指定文化財・佐太神社)
金銅十一面観音像懸仏(島根県指定文化財・清水寺)
金銅十一面観音像懸仏(島根県指定文化財・清水寺)
第3部受け継ぐこころ 増浦行仁「神の宮」
写真家増浦行仁氏は、遷宮を蘇りの儀式と捉え、そこに宿る精神性を重視しながら、出雲大社や伊勢神宮の遷宮の撮影を行ってこられました。ここでは出雲大社を中心に、氏の写真を通して遷宮に関わる人々の「こころ」を紹介します。




展示会場概略図


展示会場概略図



関連講座



1 】出雲大社の建造物保存修理
[日時] 2016年3月26日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師] 岡 信治 氏((公財)文化財建造物保存技術協会・国宝出雲大社本殿ほか22棟設計監理事務所長)
[場所] 古代出雲歴史博物館 講義室
[料金] 無料
[定員] 100名(事前申し込み制)


2 】寛文度の造営遷宮と境内の一新
[日時] 2016年4月9日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師] 山崎裕二 氏(いづも財団)
[場所] 古代出雲歴史博物館 講義室
[料金] 無料
[定員] 100名(事前申し込み制)


3 】延享度の造営と出雲信仰
[日時] 2016年4月23日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師] 西岡和彦 氏(國學院大學教授)
[場所] 古代出雲歴史博物館 講義室
[料金] 無料
[定員] 100名(事前申し込み制)

ギャラリートーク



1 】増浦行仁氏による「神の宮」写真展解説
[日時]2016年3月26日(土)10:00~11:00
[場所]古代出雲歴史博物館 特別展示室前に集合してください
[料金]特別展チケットまたは年間パスポートが必要です
[定員]特になし (当日申し込み)


2 】学芸員による展示解説
[日時]2016年4月9日(土)、4月23日(土)いずれも11:00~12:00
[場所]古代出雲歴史博物館 特別展示室前に集合してください
[料金]特別展チケットまたは年間パスポートが必要です
[定員]特になし (当日申し込み)


図録



本展覧会図録 特別展 遷宮 受け継ぐこころとかたち・増浦行仁「神の宮」
1200円(税抜き)
館内ミュージアムショップにて販売します。
その他の書籍については、こちらへどうぞ。

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