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島根県立古代出雲歴史博物館 開館記念特別展 神々の至宝 --祈りのこころと美のかたち-

悠久の社に鎮まる秘められた神々の美
出品総数約1100点、国宝・重要文化財約630点、史上最大規模の「神宝」「装束」が、神々の国「出雲」に集います。

日本各地の古い歴史を有する神社に奉られ、今日まで伝来する鏡、武器武具、馬具、神々の美しき装いと調度、いわゆる「神宝」「装束」が一堂に会する企画展です。
「神宝」「装束」とは、人々の祈りの心がこめられた、美と技の粋を極めた神々の至宝といえるものです。多くは神殿の造営や遷宮時に調進のうえ、御神体とともに神社の奥深くに奉献され、譲り伝えられてきたものです。

展覧会を通じて、古代から現代に至る「神宝」の歴史的変遷を紐解きながら、そこに託された人々の祈りのこころと美のかたちに触れます。そして、意外と知られていない神々への多様な信仰の姿に、今一度、想いを馳せてみます。


[企画展概要]
会期:2007年3月10日(土)~5月20日(日)※休館日4月17日(火)
主催:島根県立古代出雲歴史博物館
特別協力:神宮司庁・八坂神社・春日大社・熊野速玉大社・宗像大社・出雲大社・島根県神社庁・国立歴史民俗博物館

国宝「きほう鏡」(宗像大社蔵)

神宿る島 宗像大社沖ノ島-古代祭祀と神宝の源流-
九州を代表する古社、宗像大社の沖津宮である沖ノ島。この島は日本古代最大の祭祀遺跡として知られています。沖ノ島の祭祀遺跡ならびに国宝の遺物を中心として、日本の古代祭祀の特質や、神宝・神社の源流について紹介します。
[展示品]
・国宝「きほう鏡」(宗像大社蔵)
・国宝「金銅製高機」(宗像大社蔵)ほか



熊野速玉大社の神像と神宝-顕れた神々の姿と麗しき装い-
熊野速玉大社に所蔵され、優れた造形美を現在に伝える中世を中心とする時期の多様な神宝を一堂に展示します。「御装束神宝」のもつ意味、その種類と構成、信仰の多様なあり方とその変遷などを紹介します。
[展示品]
・国宝「熊野速玉大神坐像」(熊野速玉大社蔵)
・国宝「彩絵檜扇」(熊野速玉大社蔵)ほか



国宝「熊野速玉大神坐像」(熊野速玉大社蔵)

春日大社の舞楽-雅なるもう一つの神宝-
神前にて奉納される歌舞音曲、中でも古代に遡る華麗なる舞楽は、神々へのもう一つの捧げものと言えるかもしれません。春日大社に伝来する舞楽装束、舞楽面を通して、神前に供されたもう一つの神宝の姿かたちを紹介します。
[展示品]
重文「舞楽面採桑老」(春日大社蔵)
重文「舞楽面新鳥蘇」(春日大社蔵)ほか



国宝「熊野速玉大神坐像」(熊野速玉大社蔵)

祇園 八坂神社の神宝-神々への華麗なる捧げもの-
京都祇園の八坂神社に所蔵され、優れた造形美を現在に伝える神宝。徳川幕府が威信をかけて奉献した近世を中心とする時期の多様な神宝を一堂に展示します。
[展示品]
・重文「金梨地木瓜紋蒔絵糸巻太刀拵(八坂神社蔵)
・「紅地木瓜唐草文様錦御衣」(八坂神社蔵)ほか



重文「舞楽面採桑老」(春日大社蔵)

伊勢神宮の遷宮と神宝-「こころ」と「たくみ」の継承-
伊勢の神宮では、20年に一度、社殿が造替され、神宝の類も全て調進される式年遷宮の制が伝えられています。国家を挙げて調進され、後に撤下された昭和4年の御装束神宝を中心に、「こころ」と「たくみ」の継承という視点から考えます。
[展示品]
・玉纏御太刀(神宮司庁蔵)
・御鞍(神宮司庁蔵)ほか



島根の神宝-神々の国の至宝-
島根県所在の神社にゆかりのある主要な神宝類を展示します。人々の神仏への真摯な信仰とそれに裏付けられた優れた造形美が物語る豊かな宗教文化の一面を紹介します。
[展示品]
・国宝秋野鹿蒔絵手箱(出雲大社蔵)
・国宝白糸威鎧(日御碕神社蔵)ほか



●観覧料
・観覧料は以下のとおりです。
 当日券団体券前売券
一般特別展1000円800円-
常設展600円480円-
セット券1300円1040円1000円
大学生特別展500円400円-
常設展400円320円-
セット券700円560円550円
小中高生特別展300円240円-
常設展200円160円-
セット券400円320円300円

・お得なミュージアム・パスポートはこちらをご覧下さい。

●関連イベント特別講座「日本の神々--祭儀と神宝--」
会場:古代出雲歴史博物館講義室
定員:60名(先着順、当日申し込み必要、聴講無料)
第1回講演・映像上映「海の正倉院 宗像大社沖ノ島の祭祀」&対談
(日時)3月11日(日)13:00~16:30
(講師)宗像大社文化財管理局学芸員 重住真貴子氏
(対談)主任学芸員 仁木聡
第2回講演「熊野速玉大社の古神宝」&対談
(日時)3月18日(日)14:00~16:30
(講師)和歌山県立博物館学芸員 安永拓世氏
(対談)主任学芸員 椋木賢治
第3回講演・映像上映「祇園八坂神社の祭儀と神宝」&対談
(日時)4月7日(土)13:00~16:30
(講師)八坂神社権禰宜(文教課長) 五島健児氏
(対談)主任学芸員 錦田剛志
第4回講演・映像上映「伊勢神宮の式年遷宮と御装束神宝」&対談
(日時)4月28日(土)13:00~16:30
(講師)神宮式年造営庁神宝装束課長 采野武朗氏
(対談)主任学芸員 錦田剛志
第5回講演「有職故実からみた神宝・装束」&座談会
(日時)5月12日(土)14:00~16:30
(講師)神奈川大学特任教授・国立歴史民俗博物館客員教授 近藤好和氏
(対談)当館職員
(各講演の演題は変更になる場合があります。)

●開館記念特別舞楽公演「春日大社の管絃と舞楽」
(日時)4月15日(日)13:00~15:30
(会場)古代出雲歴史博物館庭園
(出演)社団法人 南都楽所
入場無料、申し込み不要

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