大田町・山口村・久手町・波根東村・川合村・富山村・佐比売村・水上村・大家村・五十猛村・静間村・大森町・祖式村
井田村・福浦村・福光村・温泉津村・湯里村|馬路村・仁万町・宅野村
※地区名は旧市町村名で表記しております。
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
---|---|---|---|---|
大田町 | 大田のカリヤ | 1月3日〜1月5日 | 西行堂 | 実地調査参照 |
大田両八幡の例祭御幸 | 10月15日 | 両八幡〜大田町内 | 総高4メートルの負幟や同3メートルの高野聖と呼ばれる標示物を担いで喜多、南の両神社から市内を練り歩く。羅紗で包んだ箱を笈の形にし、芯柱の突端には金色の玉を付け、彩色をした20本のへら状の竹をヒゲコのように垂らした特徴的な形をしている。かつては大幟の巡行もあった。(県指定無形民俗文化財) | |
山口村 | 伊秩神社湯立神楽 | 11月6日 | 伊秩神社 | 境内で大火を焚き塩湯を作り、それで神楽を舞う拝殿を清める。以後、塩清め、榊の舞と続く。近頃では大きい祭時だけ湯を沸かす。 |
山口八幡宮御幸祭 | 11月第1日曜日(11月1日) | 山口八幡宮〜恵比寿神社 | 御神体が神輿にのり移り路上を往復し、猿田彦、獅子、花車が随行する。御神体が本殿へ入る前、「みこし方」と「花車方」がもみあう。今は形式を遺す程度である。 | |
下佐津目の一畑薬師供養 | 旧暦の盆 | 一畑薬師石碑前 | 一畑薬師石碑の供養、併せて弘法大師、組中の先祖代々の仏の霊を供養する。禅宗の僧に塔婆を読んでもらい、塔婆を焼いた煙を浴びて無病息災にあやかる。 | |
久手町 | 竜魂さん(十日さん) | 1月10日 | 漁協(苅田神社) | 海神を迎えてその年の安全と豊漁を祈り、それぞれの船玉の加護と活躍による漁業の繁栄を乞う。恵比須神社で祭りをし、また竜宮さん(海)にむかって祭りをする。その後直会を行う。準備は漁協の職員がする。翌11日には個人で祭りを行う。 |
波根東村 | 左義長 | 1月5日、6日 | 各家庭、波根八幡宮 | 戦前では大幣は歳徳神の依代と考えられ、大幣で組内全戸をまわって清めるしぐさをし、翌日、境内で燃やされた。現在では大幣を供え八幡宮で神事を行う。その後公民館で行う新年会にもって行き、翌日保育園のトンドで焼く。 |
竜宮祭(ようかさん) | 1月11日(1月8日) | 漁業協同組合 | 豊漁や航海の安全を祈願する行事で、昭和40年ごろまでは当宿の家で神事を行い、神輿が「伊勢音頭」にあわせて一軒一軒まわりその後宮に奉納した。現在では漁協に集まり直会をする。当番が1年間漁協の世話をする。以前は不幸やお産があれば当番をその年できなかった。 | |
川合村 | トシトコさん | 1月3日〜15日 | 広場(以前は当番の家) | 7〜8mの竹を3本、横に並べたてる。竹の先端に幣うと弓矢を空にむけた状態でとりつける。(この竹を伝わってトシトコさんが来ると信じられている)。以前は、臼をひいて餅をつきながら地区内を歩き、ついた餅はトシトコさんに供えた。当番は神領を3地区に分け、順番に出している。 |
御田植祭(水口祭) | 7月20日(6月中末日、7月中末日) | 物部神社 | 田の神を田の水口に迎えて豊作を祈る儀礼。組織は責任役員と常任総代をそれぞれ5名で、本殿での祭り、拝殿前を神田とみたてて行う代かき式のほか御田植式、本殿への練行のあとに本殿で宮司による玉串奉奠も行われる。 | |
富山村 | 山中神社の例祭 | 10月12日 | 山中神社 | 「花」と呼ばれるつくり物が出され、神社まで「ぎおんばやし」で歩き「伊勢音頭」でねる。祭りの後細かく切られ配られ、部屋の上の方に飾られる。平成元年以降、実施されていない。 |
水神さん | 4月第1日曜日 | 徳田ため池 | 集会所での神主による神事の後、ため池のそばの水神さんの小祠で神事を行う。その後組合の総会、直会を行う。組合員を3組に分け、3日に1度水を得る権利をもつ。 | |
田植囃子 | 八重山、山中神社例祭など | 神社境内など | 例祭のほか町体育祭、学校の竣工式にも行う。演目として祇園囃、八調子、さがりがあり、胴、小太鼓、合調子、早乙女で構成される。昔は田で田の神迎えをしていた。 | |
佐比売村 | 初午祭事 | 2月午の日(2月初午の日) | 稲荷神社 | 商売繁盛、火の用心を祈願し、宮司による祭りと当番班のどこかの家で直会を行う。直会では魚、肉は使わない。 |
水神さんの祭り | 7月2日前後の日曜日 | 大山神社前 | 勢理姫神社は水神さんと呼ばれ、三瓶川の水源である。近くにある大山神社(牛の神)の祭式とあわせて行われ、三瓶山神社の氏子総代4名が世話をする。 | |
田植囃子 | 7月20日 | 物部神社 | 小屋原文化祭、物部神社の御田植神事等で行われ、演目として祇園囃、門がかり、二調子、八調子、さがりは、参殿、早調子がある。以前はサンバイオロシを行っていた。 | |
御崎神社の例祭 | 11月9日 | 御崎神社 | 実地調査参照 | |
水上村 | シッカク踊(蓮角踊) | 10月20日前後の日曜(10月22日) | 水上神社 | 祭典、宮座(饗膳式)、シッカク踊が行われる。宮座は昭和10年ごろまであり、人々はかみしもに大小の刀をさしていた。現在は子どもの世話役として12名が各自治会から出ている。現在シッカク踊では太鼓役、幣もちを大人が、胴頭、編木、簓を小人が務める。(島根県指定無形民俗文化財) |
花田植(牛供養、田植囃) | 不定期 | 水上神社 | 水上神社で神主による神事の後、田に行き「サンバイオロシ」を唄い踊り、飾り立てた牛2頭に代かきをさせ、苗を植える。田の神、三把稲を田に呼ぶと同時に、農耕に使役する牛の労をねぎらう意味がある。(市指定無形民俗文化財) | |
大家村 | 大代田植囃子 | 7月17日(7月16、17、18日) | 石清水八幡宮境内社厳島神社 | 五穀豊穣の祈願、宮中献穀への田植儀式や大地主の田植行事などに歌われており、演目として道行、田神おろし、苗取り唄、植調子、田神返し、洗い川がある。隣りの旧八代村(現大代町新屋地区)へも伝承されている。(市指定無形民俗文化財) |
五十猛村 | 韓神新羅神社竜宮祭 | 3月11日 | 海上、韓神新羅神社 | 大漁旗をつけた60隻の船が港から神島、五十猛神社沖にまわって港へもどるコースでパレードする。五十猛神社沖では、船の上で神酒を飲んだり礼拝したりする。午後は神社に船頭が集まって祭礼。船霊、幣、鏡餅をいただく。その後当番組の若い者は、波止場に立てた大竹に大榊をくくりつける。 |
静間村 | 大年神社宮籠 | 1月10日 | 大年神社 | 一年中の大漁と安全を祈願し、船主を中心に宮籠りし、2回祭りを行う。以前は3回していた。祭典の間は沈黙、それ以外の時は話をしたり歌を歌って神様をなぐさめる。 |
大森町 | 城上神社大祭及び神幸 | 10月19日(旧9月19日) | 城上神社〜長砂神社 | 城上神社で本祭、その後神輿やしゃぎり太鼓などが出る神幸を行い、長砂(たかさご)神社で祭りをし、また城上神社に戻ってくる。以前は城上神社の神主は宿直し、火を別にしていた。 |
祖式村 | 大元神楽 | 10月末か11月初めの日曜(10月15日) | 祖式公民館、祖式八幡宮 | 神職、神楽団による神事と神楽を行う。以前は5年ごとで現在は7年ごとに改まっている。神楽で使う藁蛇は翌日八幡宮の例祭後、東西2本の神木に交互に巻きつける。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
---|---|---|---|---|
井田村 | 御正忌・大逮夜(おおたんか) | 1月15日 | 各家庭、寺院 | 真宗地帯である当地区では御正忌・大逮夜の行事が盛大に行われる。この時、色々な野菜が入ったけんちん汁が作られる。大逮夜の時お寺では法要が行われ、法要の後でアンモチゼンザイが食べられる。 |
福浦村 | 黒松のレンゲ | 7月25、26日 | 大島神社、海上 | 神輿を乗せる御座船を中心とした華麗な船団が黒松港と大島を行き来する。各家でも幟を立て、祭花も2〜3本立つ。 |
大逮夜(おおたんか) | 1月15日 | 各家庭、寺院 | 御正忌(親鸞上人の亡くなった日)の前後は精進し、煮ぞえをつくり食す。1月15日、敬願寺ではロウソク1丁(法要)がある。イリガネを作り、お寺で食す。また、餅を焼いて食す。 | |
大歳神社の祭り | 10月30日 | 大歳神社 | 神楽舞と神輿がある。神輿は若い人がかついで御旅所まで行く。神輿がとまった時にその下をくぐると、1年間元気に過ごせると言う。マキズシ、モッソウ(木のワクにすしめし、具、すしめしの順に入れ突き出した物)を作る。 | |
福光村 | 大逮夜(おおたんか) | 1月15日 | 各家庭、寺院 | 御正忌の前後1週間は生臭物を食べない。この精進の間をオザと呼ぶ。また、嫁が実家に戻ることもない。若連中が地区を2つに分けて、お経をよんでまわる。 |
湯立神事 | 10月2日 | 恵比寿神社 | 秋祭りの最終日に、湯立神事を行う。ボバ(神馬藻:じんばそう)を持って来て釜に入れ、豊漁を占う。また、錫杖に米をかけて豊作を占う。 | |
初宮参り(宮参り) | 10月2日 | 恵比寿神社 | 恵比須神社の祭礼:10/27神楽、10/30御神輿、10/31初宮参り湯立神事、現在は9/30神楽、10/1本祭り、10/2初宮参り湯立神事 | |
温泉津村 | 厳島神社の火祭り | 2月14日 | 厳島神社 | 実地調査参照 |
秋祭り | 10月15日 | 厳島神社 | 厳島神社の秋祭りには今日でも奉納相撲が行われている。また、御神輿が厳島神社から小浜の浜まで盛大に行われている。 | |
湯里村 | 飾り小屋 | 1月14、15日 | 湯里川河原 | 12/15頃から子供達が松・竹・ウラジロを使って河川敷に小屋を作る。(中にトシトコ棚を作る。)1/14に神楽を舞う。1/15に初書とともに小屋を焼く。現在はとんど焼のみ行われる。 |
湯里祭り | 4月22日(4月21日〜23日) | 温泉郷八幡宮 | 温泉郷八幡宮の春祭りに、拝殿再建(H9年)といった特別な場合、だんじりが登場する。(但し簡素なもの。) | |
芋法要(芋法事) | 9月29日 | 照善坊 | 芋の初成を御法礼として照善坊へ持って行き聴聞が行われる。(この地方にサツマイモをひろめた井戸平左衛門に感謝する法要。)供物の芋は湯港の人の御師匠寺(ごししょうでら)に配られる。 | |
エビスさんの祭り | 4月初め(4月3日) | 浜恵比須 | 漁がまだ始まらない4月の初めに祭りを行う。神へ供え物をし、神主を呼んで祭りを行う。漁業を行う人が参加し、大漁祈願。その後、直会をする。 | |
水神祭り | 8月14日 | カナビシャク井戸 | カナビシャク井戸の水神さんを祭る。頭屋は新治、江後、山根の地区の旧家が交代で行う。盆おどりがある。 |
地区名 | 行事名 | 行事日 | 中心になる場所 | 概要 |
---|---|---|---|---|
馬路村 | 鵜の島さんの祭り・レンゲ祭り(弁天祭り) | 8月15日 | 鵜の島(厳島神社) | 老若男女が船で鵜の島神社(厳島神社)へわたりお祭り。現在は行われていないが、境内で相撲が行われていた。神事の後、船団を組んで海上パレード。銀玉みこしが出る。 |
盆踊り | 8月14〜16日 | 琴が浜 | 満月の夜を中心に三日間行われた。(現在は8/13〜8/15)盆おどりを行う。地方に古くから伝わる足半おどり(願成就)、伯耆、出雲地方から伝わった一つ橋、北前船による北国流思案橋の三種類がある。(町指定無形民俗文化財) | |
仁万町 | 天神さんの夏祭り | 7月24、25日 | 漁協前(仁万漁協) | かつては旧河口のモモコ島西(裏)に天神さんが祭られていたが、火災で焼失。その後、漁協で行われる。神楽、漁船パレードがある。 |
宅野村 | 芋殿さんの祭り | 5月26日 | 井明府報徳碑前 | 井戸平左衛門を偲ぶ祭り。井戸碑に参り、僧侶を呼んで法要(輪番制)。イモダンゴ、イモマキを作る。 |
韓島祭り | 8月1日(7月15日) | 韓島神社、海上 | 古くは宅野上集落は下集落に招かれ、逆に17日には上集落が下集落を招いた。宅野港から韓島まで船でパレードを行う。 | |
大元祭(大元神楽) | 10月15日 | 宅野八幡宮 | 7年ごとに行われる。 |
Copyright © 2007 Shimane Museum of Ancient Izumo. All rights reserved.