ミニ企画「福の神に学ぶ幸せのヒント」
仕事、進路、健康など、なにごとも先が見通しにくい現代。日々の暮らしのなかで様々な不安を抱いている人は少なくありません。
江戸時代、ダイコクさんをはじめとする福の神の徳を伝える摺り物が数多く出版されました。福の神の説く人生の極意は、一見すると平凡に思われますが、あらためて耳をかたむけてみると、実は現代でも通用するものがいくつも見つかります。
今回は福の神を通してつちかわれた「人生の智恵」を、浮世絵などを通して紹介します。
【展示期間】
令和5年2月22日(水)~令和5年4月17日(月)
※会期中の休館日:3月14日(火)
【開館時間】
2月28日まで 9:00~17:00(最終入館16:30)
3月 1日から 9:00~18:00(最終入館17:30)
【会 場】
島根県立古代出雲歴史博物館 常設展示室
【料 金】
常設展の入場料金でご覧いただけます。(追加料金はかかりません。)
(一般620円、大学生410円、小中高生200円)
【主な展示品】
(1)『覚禅抄』大黒天神法
鎌倉時代 延慶3年(1310)書写
高野山宝亀院旧蔵本
仏教におけるダイコク(大黒天)のすがた3種類。本来は恐ろしい形相だったが、
しだいに大きな袋を肩にかけた姿に変化していったことがわかる。
『覚禅抄』大黒天神法
(2)大(火)の用心
江戸時代 文化7年(1810)
絵・文 十返舎一九
大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主神)は世間でいう大黒天だという。
自制心と謙虚な気持ちを忘れず、過剰に欲を抱き奢りの心を起こすことがなければ、
穏やかな暮らしを築くことができると説く。
十返舎一九 「大(火)の用心」