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テーマ別展示

出雲国風土記の世界

古代出雲の様子が記された「出雲国風土記」を手がかりに、当時の自然や景観のなかで育まれた“くらし”をさまざまな角度から紹介します。

(1)「風土記」とはなにか

713(和銅6)年、当時の朝廷は諸国に対し、特産物や土地の様子、地名の由来、いいつたえなどを記録し、報告するように命じました。この命令によってつくられたのが「風土記」です。出雲国では733(天平5)年に「出雲国風土記」が完成しました。その「出雲国風土記」がどのようなもので、どのように伝えられてきたのかを紹介します。

続日本紀 巻6

出雲国風土記(古代文化センター本)

(2)国引き神話

「出雲国風土記」には数多くの神話が記されていますが、なかでも出雲国の国土創成を語る国引き神話は「出雲国風土記」を代表する神話です。そのなかでは、島根半島の独特な地形を、八束水臣津野命が各地の土地の余りを引っ張って縫いつけたと語っており、日本海を舞台とした壮大な交流をうかがわせます。その国引き神話をプロジェクションマッピングで紹介します。

プロジェクションマッピング「国引き神話」

(3)「出雲国風土記」の魅力

約17,000字からなる「出雲国風土記」には、古代出雲に関するさまざまな情報が記されているといっても過言ではありません。その「出雲国風土記」を巻物状に復元し、広げて展示することで文字と情報量の多さを実感できるようにするとともに、地図や写真を用いたパネルで古代出雲の魅力をわかりやすく説明します。

「出雲国風土記」ガイダンスコーナー

(4)再現された古代の里

「出雲国風土記」の記述をもとに、古代出雲のムラの生活のさまざまな面を、集落内の生業・食・遊びなどの項目にわけて復元的に展示し、古代の人々のくらしの実像に迫ります。

須恵器窯と作業復元模型

入海の宴復元模型

(5)市に集う人々

「出雲国風土記」には島根郡朝酌促戸の地に市があると記されています。そこは水上交通と陸上交通が交わる場所で、出雲各地から多くの人が集まり、にぎわっていました。その市の様子を復元模型で紹介します。

朝酌市復元模型



展示室改修に伴い、「風土記と現代」のコーナー(そりこ船、漁具、「稲はでの風景」(久保田寿夫氏撮影)などの写真を掲載したパネルなどから構成)は、現在、展示されていません。あらかじめ御了承ください。

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