古代歴史文化賞特別賞受賞記念「古代を描く-考古イラストレーター早川和子の世界- 」
早川和子氏は、これまで全国各地の遺跡の発掘調査成果を忠実に描くとともに、暖かみのある復元画を描いてこられました。
島根県においても平成9年度に開催された古代出雲文化展以来、早川氏の作品は、当館の展覧会に彩りを添え、とかくイメージしにくい古代の様子について、楽しそうな人物が登場することにより、わかりやすく、親しみやすいものにかえてこられました。
また、昨年度は、長年にわたり古代の復元画などを通して歴史文化への関心を喚起されたご功績により、古代歴史文化賞の特別賞を受賞されました。
この受賞を記念して、早川氏の作品を紹介する展覧会を開催します。魅力あふれる早川作品をぜひご鑑賞ください。
1.古代出雲文化展を彩った作品
島根県と関わりを持った記念すべき作品群を紹介します。
2.当館で活躍した作品
開館した2007年に開催した『弥生王墓誕生』以来、当館で開催した展覧会でたびたび陳列されています。年代順に作品群を紹介します。
TOPIC.映像「『出雲国風土記』の作成」
テーマ別展示室で上映しているアニメ「出雲国風土記誕生秘話」やアニメ「古代出雲の愛の物語」は早川氏が作画されたものです。とりわけ「出雲国風土記誕生秘話」は早川氏の思い入れが強い作品です。アニメを、その元になった原画とともに紹介します。
早川和子(はやかわ かずこ)氏略歴
宮崎県生まれ。東京のアニメスタジオ、マッドハウスで「天才バカボン」「ギャートルズ」「ガンバの大冒険」などの動画を担当。そののち京都に住み、京都府埋蔵文化財調査研究センターで整理作業を行い、1986年頃から考古復元イラストを描くようになる。
復元画は奈良文化財研究所をはじめ、全国の埋蔵文化財センター・博物館で活用され、『日本歴史館』(小学館)『古代史復元』(講談社)『発掘された日本列島』(朝日新聞社)などに掲載されている。2007年には早川氏のイラストを通して古代を解き明かす『よみがえる日本の古代』(小学館)が刊行されている。
会 期
令和5年6月2日(金)~ 6月18日(日)
※会期中の休館日はありません
開館時間
9:00~18:00(最終入館17:30)
会 場
島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室
主 催
島根県立古代出雲歴史博物館、島根県古代文化センター
観 覧 料
常設展観覧料でご覧いただけます。
一般/620円(490円)、大学生/410円(320円)、小中高生/200円(160円)
※( )内は20名以上の団体観覧料
早川和子氏によるギャラリートーク
[日 時]6月3日(土)14:00~15:00
[場 所]古代出雲歴史博物館 特別展示室
[定 員]20名(先着順)
[申込方法]終了しました。
◆参加には常設展観覧券もしくは当館の年間パスポートが必要です。
◆申込まれた方は当日の開始時間に特別展示室入口付近にお集まりください。
主な展示品 絵:早川和子

弥生時代のむらの生活

出雲国府の仏教斎会

王の死

王の葬送と新王の誕生

古墳に立て並べられる「木の埴輪」

弥生時代の稲刈り風景