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ミニ企画「古文書にみる出雲の歴史」

 博物館が使命とする役割のひとつに、資料の収集保存があります。当館では島根の歴史文化に関わる貴重な資料が県外へ流出したり失われないように、収集保存を図っています。
 今回は当館が収蔵する古文書のうち、中世出雲における所領にかかわるもの、合戦にかかわるものを紹介します。


展示期間


 令和5年6月21日(水)~8月7日(月)
 ※会期中の休館日:7月18日(火)


開館時間


 9:00~18:00(最終入館17:30)


会  場


 島根県立古代出雲歴史博物館 常設展示室


料  金


  常設展の入場料金でご覧いただけます。(追加料金はかかりません。)
 (一般620円、大学生410円、小中高生200円)


主な展示品


 ① 毛利元就・輝元連署状
   元亀元年(1570)5月4日付
 初公開資料。毛利元就・輝元が戦功を賞して多賀元竜・長屋元定にあてた書状。前年、九州攻めで出雲の支配が手薄になっているのに乗じて、尼子勝久が出雲に上陸。島根半島の拠点・新山(しんやま)城(真山城 松江市法吉町)をわずかな兵で守備していた元竜と元定は城を追われ、羽倉(わくら)城(和久羅山城 同朝酌町)に移った。4月29日、新山城から打って出た尼子軍は羽倉城に攻め寄せたが、元竜らは城を死守しただけでなく、水草川(朝酌川 松江市西川津町)の轟橋(とどろきばし)まで遂いやった。




 ② 今川了俊施行(せぎょう)状
   明徳2年(1391)8月9日付
 将軍(足利義満)の下文(くだしぶみ)に基づき、日向国の相良近江入道立阿(りゅうあ)の旧領を朝山師綱(もろつな)に与えることを命じた通達書。命じたのは九州探題の今川貞世(さだよ)(了俊)、書状に記された「播磨守」は貞世のもとで九州各地で転戦・統治にあたった一門と考えられる。同じく朝山師綱は出雲の有力武将で、当時足利義満の側近の一人だった。







毛利元就・輝元連署状


毛利元就・輝元連署状

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