ミニ企画「お経をめぐるいとなみ ―かく・かざる・つたえる―」
今回のミニ企画では、古代出雲歴史博物館で所蔵する「お経」と、それにまつわる品々を特集展示します。
お経とは一般に、仏教の教えを書き留めた書物のことをいいます。しかし、お経が作られた目的は、単に教えを記録することだけではありませんでした。お経の内容を書き写し、世の中に広く伝えることは、仏教的に良い行いとされました。そのため昔の人々は、さまざまな工夫を凝らしました。大切なものとして丹念に書き、華やかに飾ることもありました。文字だけでは難しい内容ならば、絵を描いて伝えようとしました。遠い未来まで仏教が伝わるように、地中に埋めたりもしました。
このたびの展示を通して、さまざまなお経の存在と、それをめぐる人々のいとなみをご紹介します。
展示期間
令和6年2月7日(水)~3月11日(月)
※会期中の休館日:2月20日(火)、3月5日(火)
開館時間
【2月29日(木)まで】 9:00~17:00(最終入館16:30)
【3月1日(金)から】 9:00~18:00(最終入館17:30)
会 場
古代出雲歴史博物館 常設展示室
料 金
常設展の入場料金でご覧いただけます。(追加料金はかかりません。)
(一般620円、大学生410円、小中高生200円)
展示作品(すべて古代出雲歴史博物館所蔵)

① 陀羅尼門諸部要目(神護寺経)1巻
平安時代・12世紀 重要美術品

② 大智度論 巻第三十七 1帖
天平6年(734)奥書 島根県指定文化財

③ 覚禅鈔 大黒天神法 1巻
延慶3年(1310)写

④ 十巻抄 巻第十 1巻
天正18年(1590)写

⑤ 経筒及び内容品(法華経) 1合・8巻
大永4年(1524)銘

⑥ 金銅誕生釈迦仏立像 1軀
奈良時代・8世紀