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大土地神楽
(出雲市大社町)

短編(05'58")

公開編(26'21")


大土地神楽保存会
大土地(おおどち)神楽は、出雲大社のお膝元・大社町に伝承されている神楽です。現在では同保存会神楽方によって10月下旬の大土地荒神社例大祭時を中心に、出雲大社や近郷諸社の祭礼において神楽奉納が行われています。
その構成は、基本的には出雲神楽の形式に則り、「七座(しちざ)」と総称される七番の神事的な舞から始まります。そして後段では神が降臨したとして、「荒神(こうじん・国譲り)」や「野見宿祢(のみのすくね)」などの神話劇“神楽”が演じられます。
この神楽の特徴は、門前に開けた町場という性格からか、極めて古くより神楽の担い手の非神職化(素人化)が始まっていた点にあります。それは、他の神楽の多くが明治初頭の神職演舞の禁令以後であるのに対し、実に宝暦4年(1754)から記録に見え始め、弘化4年(1847)には伝統ある素人神楽ゆえに藩の公認を受けている程です。加えて子供舞についても宝暦11年(1761)までさかのぼります。いわば、今では当たり前の一般有志による神楽、人気の子供神楽の先駆けが、ここ大土地神楽にあると言えます。国指定重要無形民俗文化財。

(平成13年撮影)

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