有福神楽保持者会
有福(ありふく)神楽は、明和年間(1760年頃)に、神職とともに氏子が舞い始めたことがその始まりと伝えられています。神楽の演目は極めて多く、その中には「荒平(あらひら)」や「関山(せきやま)」など他の神楽では絶えてしまった演目も少なからずあります。また、石見地区の多くの神楽がテンポの速い八調子を主体とするものに変容していますが、有福神楽には六調子を主体とする舞も多く残されています。このように伝統的な舞の継承とともに、新しい舞にも力を入れて取り組んでおり、新旧の舞を併せ持つ神楽といえます。島根県指定無形民俗文化財。
(平成20年度撮影)