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出雲国の形成と国府成立の研究

出雲・石見・隠岐の旧国3 地域からなる島根県。
1つの行政単位になってもそれぞれが強い地域色を残しています。この端緒と考えられるのが古代律令制の導入による、地方行政区画(令制国)の設定や山陰道制の施行です。
本テーマ研究は令制国の出雲国の成立を地域形成の重要な画期ととらえて、それがいつどのようにしてできたのかを探ることを目的にしています。
 なかでも研究の柱として取り組んでいるのが、当時使用されていた土器(出雲産須恵器)の生産・流通からみた地域相と、各種の遺構・遺物および文献史料を通してみた領域性の問題です。前者では土器が時代の物差しになることからその編年作業からはじめ、次にこれがどのように生産されてどのような広がりと変化をもつのか、またその意味するところは何かを捉えようとしています。
           (古代文化センター 専門学芸員 鳥谷芳雄)

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