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イベント

常設展ミニ企画「宮大工の道具」(2016/7/20~9/19)

開催日
2016年07月21日

絶滅していた“まぼろしの道具” 墨壺
絶滅していた“まぼろしの道具” 墨壺
儀式用の大工道具
儀式用の大工道具

古来我が国では、高度な技術を有する宮大工らによって神社や寺院が造営されました。
彼等が用いた道具のなかには、今や、ほとんど廃れてしまった道具や、実用のなかで工夫された特殊なものがあります。

今回は宮大工の職人わざを支えた道具をご紹介します。


【会期】
2016年7月20日(水)~9月19日(月・祝)
※会期中の休館日8月16日(火)

【会場】
常設展 テーマ別展示室

【料金】
常設展チケットまたは年間パスポートで観覧できます。


【内容】
◆釿(手斧)
木材を大まかに粗けずりする時に用いる道具。出雲大社境内から出土した鎌倉時代本殿の巨大柱にも、この道具でけずった跡が残っています。

◆墨壺
壺の中には墨をしみこませた糸が入っており、これを木材の上でピンと延ばしてはじくと、直線が引けます。定規いらずで何mでも直線が引ける優れモノです。

◆槍鉋
絶滅していた“まぼろしの道具”。
刃先を軽くカーブさせるようにして木の表面を削り出す道具。16世紀後半、戦国時代末期に今のようなカンナ(台鉋)が広まってからは使用されなくなりました。

◆三十二番職人歌合の内、大鋸引
室町時代、大陸から大鋸が伝来し、容易に木材を角柱や板に加工できるようになりました。従来は丸太をくさびで割り、釿や槍鉋で角材や板に成形していました。

◆儀式用の大工道具(釿[手斧]、墨壺、槍鉋)
宮大工の棟梁が釿始め(起工式)などで用いる儀式用の道具の一部。出雲大社の巨大柱の下からは、立柱(柱立ての儀式)用と思われる釿がみつかっています。

◆さまざまな鉋たち
鉋は、おもに材木の表面をなめらかな平面に削り出すために用いますが、なめらかな曲線を出すための鉋など、さまざまな用途のものがあります。



 

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