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加茂岩倉遺跡出土銅鐸が国宝に

開催日
2008年03月21日


3月21日に開催された国の文化審議会にて、「島根県加茂岩倉遺跡出土銅鐸」を国宝に指定するよう文部科学大臣に答申されました。

(出土銅鐸の概要)
 平成8年、道路整備中に発見され、これまで知られている中で最多となる39個の銅鐸が出土しました。中型銅鐸の中に小型銅鐸を入れ子で埋納している状態が調査で確認された初めての例で、また複数埋納の具体的な状況が調査された希有な例です。
 39個の銅鐸の中には、同じ鋳型で造られた同笵(兄弟)銅鐸が多数あります。各地に同笵品が分布していることも明らかとなり、銅鐸の製作・移動を考える上で重要な知見をもたらすことができました。また、絵画が表された銅鐸には、畿内の銅鐸と異なる図様をもつものが含まれています。
 この銅鐸群は弥生時代の社会を知る上で欠くことのできない貴重な資料です。

(国宝指定の銅鐸)
 現在、国宝指定の銅鐸は3件(20個)。この答申により59個となる見込みです。このうち、島根県の出土資料が45個を占めます。
 ・袈裟襷紋銅鐸(伝讃岐国出土) 1個(昭和26年指定)
 ・兵庫県神戸市灘区桜ヶ丘出土 13個(昭和45年指定)
 ・荒神谷遺跡出土品       6個(平成10年指定)
 ・加茂岩倉遺跡出土銅鐸    39個(今回答申)

(島根県関係の国宝)
 ・神魂神社本殿
 ・出雲大社本殿
 ・秋野鹿蒔絵手箱(出雲大社蔵)
 ・白糸威鎧(兜、大袖付)(日御碕神社蔵)
 ・島根県荒神谷遺跡出土品

古代出雲歴史博物館では、現在34個の加茂岩倉遺跡出土銅鐸を展示しています。

また、5月31日(土)より、「国宝指定記念特別陳列 加茂岩倉銅鐸の世界」展を開催します。銅鐸にいつもより一歩近づき、色々な角度からゆっくり鑑賞できます。是非、この機会に御観覧ください。


会期  平成20年5月31日(土)~7月6日(日)
会場  古代出雲歴史博物館特別展示室
観覧料 常設展観覧料で御観覧いただけます。

 

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