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お知らせ

12月21日~2017年2月20日
常設展ミニ企画「れきはくの古文書―島根の中世文書―」

貞和7年3月27日「足利直冬下文」
貞和7年3月27日「足利直冬下文」

(永禄6年)閏12月29日「毛利元就書状」
(永禄6年)閏12月29日「毛利元就書状」

古文書は歴史を知るための手がかりとして必要不可欠な資料です。
島根県内にも数多くの古文書が残されていますが、今なおその全容は不明なままです。さらに所蔵者のもとを離れて行方不明になる古文書も少なくありません。

当館では後世に古文書を伝えていく必要から、古文書の収集と保存、調査研究に努めています。
今回はこれまで購入した島根県関係の中世文書をご紹介します。

特に貞和7(1351)年3月27日「足利直冬下文」や永享12(1440)年9月15日「塩冶光清名主職宛行状」は初めて展示します。
島根県が歩んできた歴史を物語る第一級の歴史資料をぜひご覧いただければと思います。




【会期】
2016年12月21日(水)~2017年2月20日(月)
※会期中の休館日1月17日(火)

【会場】
常設展 テーマ別展示室 ミニ企画コーナー

【料金】
常設展チケットまたは年間パスポートで観覧できます。



※初公開
・貞和7年3月27日「足利直冬下文」(高津文書)

室町幕府初代将軍足利尊氏(あしかがたかうじ)の子である直冬(ただふゆ)が石見国の領主・高津長幸(たかつながゆき)に対して長野庄(ながののしょう)美濃地村(みのじむら)にある土地の支配権を保証した文書。当時の直冬は石見国を拠点の一つとして父親の尊氏と激しく対立し、全国規模の内乱を繰り広げた。高津長幸は直冬を支えた石見国の領主の一人である。


※初公開
・永享12年9月15日「塩冶光清名主職宛行状」(賀儀家文書)

出雲国の領主である塩冶光清(えんやみつきよ)が朝山郷の有力者・賀義朝綱(かぎともつな)に対して「坪内名(つぼうちみょう)」と呼ばれる土地の経営権を認めた文書。冒頭部分に「袖判(そではん)」と呼ばれる花押があるのが特徴的。


・(年未詳)正月23日「尼子晴久書状」(冨家文書)
出雲大社の神官の一人である富兵部(とみひょうぶ)大輔(だゆう)が新年の挨拶として贈り物をしたことに対するお礼の書状。尼子晴久からの「年賀状」とでもいうべき史料。

・(永禄6年)閏(うるう)12月29日「毛利元就書状」(富家文書)
出雲大社の神官の一人である富兵部少(大)輔が毛利元就に対して年末に贈り物をしたことに対するお礼の書状。


・(年未詳)12月18日「毛利輝元書状」(野村家文書)
出雲国人の野村氏が毛利輝元に対して年末に贈り物をしたことに対するお礼の書状。「百疋」とあるのは銭のこと。現在の価値に換算すると約10万円になる。

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