お知らせ
常設展示室にて10月18日まで
ミニ企画「筒描 きと絣」
鯉に水草、格子文(布団地) 広瀬絣 昭和時代初期(1920~30年代)
よくみると、格子のなかにも鯉が織り出されている。鯉の描写の緻密さ、絶妙な涼やかさが美しい。現代でも十分通用するデザインである。
かつて出雲・伯耆をはじめとする山陰地方は、全国有数の木綿生産地でした。また筒に入れた防染用の糊で綿布に文様を描き、染め出した「筒描き」、あらかじめ染め分けた糸で文様を織り上げる「絣」などの藍染めも盛んに行われていました。
丈夫で洗濯しやすい藍染めの木綿は、ながらく山陰の人々の労働をささえ、日常生活をいろどりました。
風呂敷や布団、夜着よぎなど筒描きの品々は、この地方の嫁入り道具として欠かせないものでした。広瀬(安来)や鳥取県の弓ヶ浜(米子市)・倉吉の絣は、明治から戦前にかけて東京・大阪方面へ大量に出荷されました。
今回は、山陰の風土と生活のなかから産み出された筒描きと絣について、デザイン性に着目して紹介します。
【展示期間】
2021年8月18日(水)から10月18日(月)
※期間中の休館:9月21日(火)
【開館時間】
午前9時から午後6時
※最終入館時刻は閉館時間の30分前
【場所】
古代出雲歴史博物館 常設展(テーマ別展示室)
【料金】
常設展の入館料でご覧いただけます。
一般620円、大学生410円、小中高生200円
※9月19日(日)、10月17日(日)はしまね家庭の日(外部サイト)のため、小中高生の観覧無料。
※老人週間(外部サイト)は、65歳以上の観覧無料。