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お知らせ

速報展「復元!!日本最古級の出雲の人物埴輪」展(3/22→5/21)



[開催趣旨]
古代の歴史書である『日本書紀』や『続日本紀』には、古墳に立て並べる埴輪の創出について、出雲出身の野見宿禰(のみのすくね)や、出雲の土部(はじべ)100人が深く関わったという説話が伝えられています。
このたび島根県では、古代文化センター・古代出雲歴史博物館により松江市石屋古墳など、5世紀の古墳から出土した形象埴輪を整理し復元しました。その結果、埴輪は写実的で製作技術も優れており、とくに石屋古墳出土の力士・椅子に座る人・武人形埴輪などは、人物埴輪成立初期のセットとしては、日本国内最古であることが判明しました。
このことから、出雲が人物埴輪の発明に積極的に関与した可能性も浮上し、野見宿禰による人物埴輪発明説話の成立の背景を物語る貴重な発見として注目を集めています。
これらの埴輪は、2012年夏、京都国立博物館で開催される「古事記編纂1300年・出雲大社大遷宮 大出雲展」で公開する予定ですが、この度、いち早く県民のみなさまにこの成果をご覧頂くため、速報展示を行うことといたしました。
考古学の最新の研究による埴輪復元、古墳時代の優れた人物造形をお楽しみ下さい。

[会期及び会場]
(1)島根県立八雲立つ風土記の丘展示学習館(松江市大庭町)
3月10日(土)~3月20日(火・祝)  *会期中の休館日:3月13日(火)

(2)島根県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町)
3月22日(木)~5月21日(月) *会期中の休館日:4月17日(火)
※常設展示のテーマ別展示室「青銅器と金色の大刀」コーナーを一部展示替えして開催します。

[主催等]
主催:島根県教育委員会・島根県古代文化センター・島根県立八雲立つ風土記の丘・島根県立古代出雲歴史博物館

[観覧料]
両会場とも常設展観覧料で観覧できます。

[主な展示品]
1)石屋古墳出土の馬形埴輪1点、力士埴輪1点、椅子形埴輪1点、須恵器の器台1点と壺1点
2)塚山古墳出土の力士埴輪1点、須恵器の筒形器台1点
3)島田古墳出土の男子埴輪1点

[会期中の催事]
1)講演会「埴輪と出雲 ―松江市石屋古墳出土埴輪の意義―」
[講師]高橋克壽(たかはし・かつひさ)氏 花園大学文学部文化遺産学科教授
[日時]2012年4月14日(土)13:30~15:00
[会場]古代出雲歴史博物館講義室
[料金]無料
[定員]100名 (要事前申込)
聴講申し込み

2)担当学芸員のミニレクチャー
[八雲立つ風土記の丘] 2012年3月10日(土)10:00からの1回
[古代出雲歴史博物館] 2012年3月25日(日)10:00/13:00からの2回
※事前申し込み不要
※両会場とも展示室での解説聴講には常設展観覧券もしくは年間パスポート(古代出雲歴史博物館のみ)が必要です。

関連リンク
「古事記編纂1300年・出雲大社大遷宮 大出雲展」(NHKプロモーションズ)

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