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槻の屋神楽
(雲南市木次町湯村)

短編(06'26")

公開編(28'19")


槻の屋神楽保持者会
槻屋(つきのや)は現在、雲南市木次町湯村に含まれますが、かつては仁多郡に属し、この神楽も江戸期には仁多郡の神職によって舞い継がれていました。明治を迎えると、担い手は神職から氏子の手に移り、その後、槻之屋出身者が中心となって11月10日の槻之屋加茂神社の例祭や、近郷諸社の祭礼に際して奉納されています。
神楽の構成は、大きく「七座(しちざ)」と「神能(しんのう)」の二段からなります。この基本構成と、多くの演目に見られる細やかな特徴から、距離的に遠く離れているものの、佐陀神能の影響を少なからず受けているものと考えられます。実際、当地に伝わる享和年間(1801-04)の能台本『神能集巻』には、種本の伝承経路が記されており(出雲郡下直江村→飯石郡多久和村→仁多郡尾原村)、出雲の平野部からの影響を記録上からも確認できるのです。ただ、遠く離れていたことが古き独特の要素を多く残すことにもなり、「三宝荒神(さんぼうこうじん)」や「大歳(おおとし)」、「亥日祭(いのひまつり)」などの演目や、舞座を飾る天蓋(てんがい)、千道(ちみち)、百道(ももみち)、切飾(きりかざり)などの修験神楽的要素にそれが窺えます。島根県指定無形民俗文化財。

(平成14年撮影)

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