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特集展 出雲に米作りが伝わった!--弥生時代の始まり--

特集展「出雲に米作りが伝わった!」ポスター

弥生時代は日本列島において水田で米作りを本格的に始めた時代です。出雲においても弥生時代の始まりは単に米作りが出雲に伝わったという意味にとどまりませんでした。縄文時代以来の伝統的な要素と融合しつつ社会を変え、特徴ある文化を生み出しました。

たとえば玉作りや木製品の生産にはじまり、のちには青銅器の使用、四隅突出型墳丘墓の築造などに至りました。

今回の展示では、出雲の米作りが伝わった弥生時代の始まりに焦点を当て、松江市西川津遺跡など出雲の弥生時代の遺跡から見つかった資料を中心に、米作りの始まった弥生時代の文化を紹介します。特に米作りが始まったことに寄って土器や石器などの道具や祭祀に大きく変化が見られたことを最新の資料をもとに展示します。



出品リスト

観覧料
ギャラリートーク(展示解説)・関連講座
ワークショップ


会期


2015年12月18日(金)~2016年2月14日(日)
会期中の休館日:2016年1月19日(火)

■開館時間/午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)
■会場/島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室

◆主催/島根県立古代出雲歴史博物館

料金


この展覧会は常設展チケットで観覧できます。
常設展一般610円(団体490円)
大学生410円(団体320円)
小中高生200円(団体160円)

※2016年1月1日~3日は無料です。
※( )内は団体料金です。
※団体は20名以上です。団体見学申し込み
※小中高生は第三日曜日の観覧料が無料です。
※小中高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※障がい者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者福祉手帳)をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、付添人1人まで)は無料です。
※外国籍のお客様は、受付にてパスポート及び在留カード又は特別永住者証明書をご提示いただきますと、料金が半額になります。(この場合、団体割引など各種割引との併用はできません。)
ミュージアムパスポートでご覧いただけます。


展示構成


Prologue倭人と米の出会い
約7,000年前、イネの栽培が長江中下流域で始まったと考えられている。この後朝鮮半島を経由して約3,000年前に日本列島にも伝わった。米作りは朝鮮半島からの移住者(渡来人)の積極的な関与によって日本列島でも始まり、北部九州から東へ、南へと伝わった。

第1章米作りが伝わったころの出雲
出雲に米作りが伝わったのは、約2,500年前と考えられる。このことは、弥生文化が伝わったことを意味する。出雲における縄文時代から弥生時代への移行を示す過程を、出雲の遺跡から出土した土器や石器をもとに紹介する。

第1節:縄文時代晩期の暮らし
第2節:縄文時代から弥生時代へ
第3節:弥生文化の広がり
コラム:弥生時代の新しい「文化」、環濠

第2章米作りを伝えた人々
出雲に米作りを伝えた人々の中には、縄文時代の人々とは違う身体的特徴を持っていた人たちがいた。縄文時代の人々に比べて身長が高く、面長でややのっぺりした目鼻立ちをしていたと考えられる。ここでは、その特徴を示すとともに、彼らが在地の縄文人とともに米作りを始めた様子を明らかにする。

第3章 弥生時代の暮らしと「祈り」
弥生時代には米作りにかかわる新しい技術や道具を使うようになった。また、青銅器など縄文時代にはなかった道具を用いた新たな祭祀を行うようになった。この章では弥生時代に新しく取り入れられた道具や技術を紹介する。

第1節:弥生時代の米作り
第2節:弥生人の造形美
第3節:弥生人の祈り

コラム:漆づくり・弥生時代の漁労

第4章 陸と海を越えて-弥生時代前期の交流-
出雲の弥生時代前期は、貝殻で文様を描いた土器や土笛といった資料がある。特に土笛は全国出土点数の半分を島根県が占め、中でも西川津遺跡・タテチョウ遺跡の出土が多い。これらの資料は山口県西部地域との交流を示す資料であり、情報や人の交流があったことを示す資料である。

第1節:西からやってきた音色(土笛)
第2節:貝殻を使う土器(綾羅木系土器)
第3節:ミニチュア土器

Epilogue
弥生時代はその後途切れることなく発展し、出雲では青銅器の使用や、四隅突出型墳丘墓の築造など特徴ある「文化」が発達した。弥生時代後半期を代表する資料を展示し、出雲の弥生時代の発展と古墳時代の萌芽を示す資料を展示する。


ギャラリートーク


ギャラリートークの様子
[ギャラリートークの様子]

展示会場にて、担当学芸員による展示解説を行います。
[日時]2016年1月10日(日)、1月31日(日)、2月6日(土)いずれも11:00~
[場所]古代出雲歴史博物館 特別展示室前に集合してください
[料金]常設展チケットまたは年間パスポートが必要です
[定員]特になし (当日申し込み)


関連講座


講義室の様子
[講義室の様子]

1 】出雲平野の弥生ムラ-米作りの始まりとムラの発展-
[日時] 2016年1月31日(日)13:30~15:00(要申し込み)
[講師] 奥原このみ 氏(出雲市文化財課)
[場所] 古代出雲歴史博物館 講義室
[料金] 無料
[定員] 100名(事前申し込み制)詳細・申し込みはこちら

2 】土器から探る!山陰地方における農耕の始まり
[日時] 2016年2月6日(土)13:30~15:00(要申し込み)
[講師] 濵田竜彦 氏(鳥取県立むきばんだ史跡公園)
[場所] 古代出雲歴史博物館 講義室
[料金] 無料
[定員] 100名(事前申し込み制)詳細・申し込みはこちら


ワークショップ



土器づくり弥生土器をつくろう!

[日時] 2016年1月23日(土)13:30~16:00(要申し込み)
[講師] 田畑 直彦 氏(山口大学埋蔵文化財資料館)
[場所] 古代出雲歴史博物館 体験工房
[料金] 500円(当日、体験工房にて支払ください)
[定員] 20名(事前申し込み制)
詳細・申し込みはこちら

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