過去に島根県を襲った地震と津波を紹介します。大災害に直面した人々は何を思い、どのように復興に向けて歩み出したのでしょうか。
島根の人々は、自然の脅威にじっと耐えていただけではなく、「たたら製鉄」に代表されるように積極的に利用もしてきました。
相次ぐ水害で多くの人命・財産が失われました。その一方で人々は生活に欠かすことのできない水の近くに住み続け、そして長雨と水不足にならぬよう神仏に祈りを捧げたのです。
鉄穴流しによって斐伊川には大量の砂が流れ込んだことで、下流では新たな特産品として木綿が誕生しました。木綿の原料である綿の栽培には、水はけのよい砂地が適していたからです。
木綿や鉄以外にも、大地の恵みを活かした産業・生活・文化がありました。お住いの地にも意外な産物があったのかもしれません。