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縄文時代晩期の墓を発見 −大田市仁摩町古屋敷遺跡の発掘調査成果について−

島根県埋蔵文化財調査センターでは、一般国道9号(静間仁摩道路)改築工事に先立ち、大田市仁摩町に所在する古屋敷遺跡の発掘調査を実施しています。このたび遺跡の状況が明らかになってきたことから、今年度の調査成果について現地説明会を開催します。

1.古屋敷遺跡について
・場所:大田市仁摩町大国
・概要:仁万平野最深部の標高8.8mの水田部、平成24年度まで調査を実施していた庵寺(あんでら)古墳群が立地する丘陵部の裾に位置する。今回の調査では、縄文時代晩期の集落跡、弥生時代の水田跡が確認されました。

2.今年度の調査成果
・縄文時代晩期後葉(約2600〜2500年前)の層で墓と考えられる土坑(SK2)を確認した。墓壙は長さ2.3m、幅1.2m、深さ0.3mで、土層の堆積状況や墓壙内に105僉40僂量攫舛残っていることから木棺墓の可能性が高いと考えられる。また縄文時代晩期後葉(約2700〜2600年前)の遺物包含層から彩(さい)文(もん)土器(赤く彩色された土器)の浅鉢が出土した。この他、縄文時代晩期の火処(ひどころ)(火を焚いた痕跡、炉跡)が21箇所検出され、当該期の集落が確認された。

3.発見の意義
(1)縄文時代の墓が木棺墓である場合、山陰地方では初めての検出となる。
(2)彩文土器には赤色顔料の一つであるベンガラを使って東日本の土器に表現される文様が施されており、他地域との交流をうかがわせる。このような彩文土器は万場(まんば)軌篝廖扮斉郢圈砲房,県内2遺跡目の出土である。

(3)島根県内では縄文時代の遺跡が580確認されている。このうち居住痕跡が確認された遺跡は43遺跡である。さらに平野部での発見は16遺跡であるが石見地方の平野部にかぎると、日脚(ひなし)遺跡(浜田市)、道休畑(どうきゅうばた)遺跡(同)しか確認されていなかった。今回古屋敷遺跡で縄文時代の集落跡が確認されたことにより、これまで未解明であった石見地方の平野部における当時の生活の様相の一端が明らかとなった。
 
4.現地説明会の開催
・日時:平成25年11月9日(土)午後2:00〜
・集合場所:古屋敷遺跡現地(足元が悪いので長靴等でご参加ください。)
・小雨決行。
・駐車台数が限られていますので、できるだけ乗りあわせでおでかけ下さい。
・当日の連絡先 0854-88-9502(静間仁摩道路調査事務所)

5.その他
・彩文土器は現地説明会終了後、平成25年11月10日(日)〜12月1日(日)まで、企画展「山陰の黎明 縄文のムラと暮らし」で展示します。

関連リンク
企画展「山陰の黎明--縄文のムラと暮らし--」(10/4→12/1)

 
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