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企画展「弥生青銅器に魅せられた人々 その製作技術と祭祀の世界」

国宝・荒神谷遺跡出土青銅器、加茂岩倉遺跡出土銅鐸に代表される全国屈指の青銅器群は、出雲の古代文化を代表するものとして知られ、この地に強大な政治権力が存在した証拠とも言われています。しかし、その圧倒的量は政治権力の大きさと単純に結びつけられるものではありません。北部九州や近畿で青銅器生産が開始され、青銅器とそれを用いる祭祀が浸透していく中で、人々は様々な手法で青銅器を取り入れ、地域独自の「青銅器文化」とも言うべき新たな世界を見いだしました。

この展覧会では、各地に花開いた「青銅器文化」を紹介するとともに、大量青銅器の保有へと舵を切っていった、出雲における「青銅器文化」の姿を明らかにしていきます。
 
また、当時最新技術であった青銅器製作技法を手がかりに、数々の困難の中でそれでもなお青銅器を求めた人々の想いを紐解いていきます。


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会期


2012年3月16日(金)~5月16日(水)
会期中の休館日:3月21日(水)、4月17日(火)
(通常は第三火曜日が休館日ですが、5月15日は開館します。)



観覧料



 当日券団体券前売券
一般企画展700円560円550円
セット券1,000円800円800円
大学生企画展400円320円 -
セット券600円480円 -
小中高生企画展200円160円 -
セット券300円240円 -

※団体は20名以上です。
※セット券とは、常設展を含めたチケットのことです。
※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※障がい者手帳をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、1人まで)は無料です。
ミュージアムパスポートでご覧いただけます。



展示構成


展示替リスト

第1部弥生青銅器の世界
金属製品が珍しかった時代、青銅器は祭器として弥生人のまつりに広く取り入れられました。
青銅器の歴史と変遷、バリエーションを復元品などを用いて分かりやすく展示します。

銅矛・銅剣・銅鐸の移り変わり
銅矛・銅剣・銅鐸の移り変わり
青銅器のバリエーション
青銅器のバリエーション
青銅器の紹介
青銅器の紹介
第2部青銅器文化の広がり
祭器として各地に普及した青銅器は、やがて各地で変容を遂げながら、独自の「青銅器文化」を作り出しました。
九州、瀬戸内、土佐など、各地の代表的な青銅器を紹介しながら、弥生人が追い求め、形作っていった青銅器とまつりの多様性を明らかにします。
垂直にささった銅剣(愛媛県・朝倉下経田遺跡/弥生時代中期)<br>2006年に愛媛県今治市で出土した平形銅剣で、土坑に垂直に突きささった状況から「弥生時代のエクスカリバー」として話題になりました。
垂直にささった銅剣(愛媛県・朝倉下経田遺跡/弥生時代中期)
2006年に愛媛県今治市で出土した平形銅剣で、土坑に垂直に突きささった状況から「弥生時代のエクスカリバー」として話題になりました。
棍棒形木製品(岡山県・南方[済生会]遺跡/弥生時代中期)<br>青銅器がまつりの中心だった時代、これを模倣した木製品・石製品も発達しました。剣や戈の形状を模したものが多く、祭器あるいは儀器とみる説が有力です。
棍棒形木製品(岡山県・南方[済生会]遺跡/弥生時代中期)
青銅器がまつりの中心だった時代、これを模倣した木製品・石製品も発達しました。剣や戈の形状を模したものが多く、祭器あるいは儀器とみる説が有力です。
土が付いた銅鐸
土が付いた銅鐸
第3部青銅器に魅せられた人々の世界
弥生時代のなかば、出雲の人々は青銅器の魅力に目覚め、前代未聞の大量所有を目指しました。しかし驚くべき数を誇った青銅器群は、やがて表舞台から忽然と姿を消します。
国宝・荒神谷、加茂岩倉青銅器群を手掛かりに、史上最も青銅器にこだわった人々の想いに迫ります。


第4部弥生青銅器の巧みに迫る
青銅器の製作、それを実現するためには、多くの技術的・物理的困難が立ちふさがっていました。鋳造復元実験の成果や最新研究をもとに、当時の青銅器製作技術から垣間見られる弥生人の匠の技と、幾多の困難を乗り越えてまで彼らが求めたものは何か、紐解いていきます。
体験コーナー(銅鐸に触れてみよう)
体験コーナー(銅鐸に触れてみよう)
銅鐸に使われている文様をスタンプにしました
銅鐸に使われている文様をスタンプにしました
気に入った青銅器を教えてね(展示会期後、展示担当学芸員からのお便りが届きます)
気に入った青銅器を教えてね(展示会期後、展示担当学芸員からのお便りが届きます)

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