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常設展期間限定展示 出雲の神楽をささえる―林木屋神楽資料―

常設展 期間限定展示 出雲の神楽をささえる 林木屋神楽資料

 出雲市内には、見々久神楽(県指定無形民俗文化財)、乙立神楽(出雲市指定無形民俗文化財)、神西神楽(出雲市指定無形民俗文化財)など多くの神楽団体による神楽が伝えられています。これらの神楽団体は、かつて面や衣裳、神楽道具などを専門の貸出屋から借りて神楽を舞っていました。この貸出屋の1つに出雲市大津町の屋号「林木屋」があります。林木屋は現当主の高祖父にあたる勝部豊市氏(天保3年〈1832〉頃~明治30年〈1897〉)が面打ちを行い、それ以後、面や衣裳などの貸出業を昭和50年代後半まで行っていました。昭和30年代には出雲市の11神楽団体に貸し出していたなど、林木屋神楽資料は出雲市の神楽の伝承を側面から支えていたといえるでしょう。
 この度、林木屋神楽資料(神楽面236点・衣裳307点など)のほとんどが一括して当館に寄託される運びとなりました。これを記念して、神楽面を中心に林木屋神楽資料を紹介しながら、出雲市に伝わる神楽の内容に触れます。



ギャラリートーク
〔12月23日(土)、1月13日(土)11:00~/14:00~〕


会期


2017年12月22日(金)~2018年1月28日(日)

会期中の休館日
2018年1月16日(火)

■開館時間/午前9時~午後5時
※入館は、閉館時間の30分前まで
※年末年始、休館なし。通常どおり午前9時~午後5時まで開館します。

■会場/島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室

■主催/島根県立古代出雲歴史博物館


料金


この展覧会は常設展チケットで観覧できます。
常設展一般610円(団体490円)
大学生410円(団体320円)
小中高生200円(団体160円)

※( )内は団体料金です。
※団体は20名以上です。団体見学申し込み
※小中高生の学校教育活動での観覧は無料(観覧料減免申請書の提出が必要)です。
※第三日曜日は、高校生以下の観覧料が無料になります。
※障がい者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者福祉手帳)をお持ちの方、及びその付添人(手帳保持者1人につき、付添人1人まで)は無料です。
※外国籍のお客様は、受付にてパスポート又は外国人登録証明書をご提示いただきますと、料金が半額になります。(この場合、団体割引など各種割引との併用はできません。)
ミュージアムパスポートでご覧いただけます。



展示構成



1.林木屋の神楽面
 神楽面は、およそ40面ごと「鶴」「稀」「稀極」「稀飛」などに分類され、保管・貸出されていました。ここでは「鶴」に分類された神楽面をはじめ130点を超えるの神楽面を一挙に紹介します。

2.林木屋神楽資料の広がり
 神楽資料は昭和30年代には少なくとも11神楽団体に貸し出されていましたが、その由縁から出雲市内の神楽団体にも林木屋神楽資料が残されています。ここでは、見々久神楽の神楽面を中心に、林木屋神楽資料が出雲市内の神楽を支えた様子を紹介します。

3.演じられる演目
 出雲市内の神楽は、佐陀神能の影響を受けながらも、七座を含め佐陀神能にはない内容や演目を伝えています。神楽面・神楽道具を展示しながら、出雲市内の神楽で舞われる代表的な演目を紹介します。

トピック 勝部豊市の面
 勝部豊市氏は、口を開くと眼が閉じるといった鬼面の仕掛けを考案したと伝えられています。このような豊市氏制作の神楽面の特徴と変化を紹介します。 

4.幻の演目
 神楽面の多くには、その面が用いられる演目が墨書されています。この墨書から現在では舞われていない演目や、幕末明治の神楽台本にも記載されていないと考えられる演目を確認することができます。このような幻の演目を紹介し、幕末明治の出雲市の神楽の演目を復元します。




・出雲市有形民俗文化財 山の神(個人蔵)[左]
・天御中主/翁(個人蔵)[右]

出雲市有形民俗文化財 彦晴(春)


出雲市有形民俗文化財 彦晴(張)



ギャラリートーク

ギャラリートークの様子
[日時]
 2017年12月23日(土)11:00~/14:00~
 2018年1月13日(土)11:00~/14:00~  
[場所]時間までに 特別展示室入口にお越しください
[料金]常設展観覧料またはミュージアムパスポートが必要です
[定員]特になし (当日申し込み)

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